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『かっこいいスキヤキ』ドラマ化記念! 主演・竹内力と原作・久住昌之が対談!

――『孤独のグルメ』は意識されましたか? 竹内:ヒット作ですし、やっぱり松重豊さんのお芝居は観ておかないと、と思い、勉強のつもりで研究させてもらいました。あんまり感情移入しすぎないとか、淡々と演じるとか……。まぁでも作品も違いますし、もっと俺らしくしてもいいかと思って、結果的にはそんなに意識せずに演じることにしました。 久住:竹内さんなりに演じてもらえてよかったと思います。同じ原作者の作品ってことで比べられることもあるかもしれませんが、気にすることないです。
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「竹内さんなりの本郷を演じてもらえてよかった」(久住)

――松重さんも『孤独のグルメ』の初期は手探りだったそうですね。 久住:そうですね。初期のころは制作陣も気にしてSNSをみんなで観ていたみたい。最初は「全然、原作と違う」とか「似ていない」といった意見も多かったんですが、松重さんがピーマンつくね(Season1 第1話 「江東区 門前仲町のやきとりと焼めし」)を食べ始めたら、あっという間に「うまそう!」「うまそう!」という投稿で埋め尽くされた(笑)。だから結局、おもしろければいいんだなって思ってます。

笑わせようとしない笑いのほうが息が長い

――今回のドラマ内には、タッチパネルでの注文に戸惑ったり、店員さんの長いメニュー説明をまどろっこしく感じたり、誰もが経験したことがあるような食にまつわるエピソードが散りばめられています。竹内さんが共感する部分はありましたか?  竹内:居酒屋のタッチパネルは本当に使いこなせないので、一緒に行った人にやってもらっています。SNSも撮られる側でアップの仕方がわからないし、そもそもアプリが何なのかいまだにわかっていません(笑) 久住:たしかに竹内さんがちまちまとタッチパネルを操作しているのは似合わないですね(笑)。それだけで面白い。最近だと、僕がタッチパネルよりもっとイヤなのはQRコードを読み取って注文しなきゃいけないお店。めんどくさすぎる!! ――3話目「最後の晩餐」(サークルの同級生とスキヤキを食べるなかで起こる静かな攻防を描いた話)に出てきたスキヤキの食べ方などはいかがですか? ほかの人が肉を食べる量やバランスが気になるなんて経験はありますか? 竹内:全国民があれを見て、肉ばっかり食べないでバランスよく食べてくれたらいいなと思いました(笑)。 ――青山出身のスマートな同級生が、ファッション誌の編集長になっていたり、キャラクターの設定がちょっと今っぽくアレンジされていたのも面白かったです。ちなみに、撮影中のエピソードで印象に残っているものはありますか? 竹内:「最後の晩餐」で同級生3人とジェームスが銃を向け合うシーンがあるのですが、あれは自分が家から持ってきた、リアルな銃にみえる黒い水鉄砲なんです。以前、TikTokで使ったことがあるんですけど、本物の銃に間違えられたのかBANされました(笑)。
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エンディングの口笛は竹内さんが吹いている!?
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かっこいいスキヤキ 新装版

泉昌之祝デビュー40周年!
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