仕事

“評価額1000億円超”SmartHR代表が語る、腹落ちする言葉の選び方「自分の中で踏ん切りがついた」

最後の望みをかけてIT業界に就職

 就職活動の時期に差し掛かると、飲食業界への就職も考えていたそうだが、「文系の四年制大学に入ったからには、商社や広告といった業界も受けてみたい」という思いが募り、文系出身の大学生で人気の高い業界の選考に応募していたという。  しかし、商社や広告の業界にはあまり興味が持てず、最後の望みをかけて選考を受けたのがIT業界だったとのこと。 「高校以来、ものづくりとは遠ざかっていましたが、やはり昔から好きなことだったので、IT業界の仕事を見て、楽しそうだなと思ったんです。新卒ではエンジニアとして就職しましたが、私服で働けて、かつ勤務体系もフレックスなので、自由に働ける環境に魅力を感じたんです」  新卒で入ったナビタイムジャパンでは、対法人向けのプロダクト開発やプロジェクトの立ち上げも経験。また、チームをまとめるマネジメント業務にも携わったという。

チームマネジメントに苦労した新人時代

株式会社SmartHR

2015年にサービスを開始したクラウド人事労務ソフト「SmartHR」

 しかし、マネジメント業務に関しては「どうしてもプレイヤーの延長でマネジメントを考えてしまって、あまり上手くいかなった」と芹澤さんは当時を振り返る。 「チームワーク重視ではなく“スタープレイヤー”を輩出して組織をリードしていくスタイルで、自分ではなく相手に求め過ぎてしまっていた部分もあり、マネジメントという観点では育成まで意識が向いていませんでした。  また、自分自身もまだまだ若手だったこともあり、もっとプレイヤーとしてスキルアップしたいという気持ちも強く、それがSmartHRへ転職するきっかけにもなりました」
次のページ
「会社の期待に応えたい」マネジメントに再挑戦
1
2
3
4
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ