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AI診断は医者より正確!? 医療AIは日本の医療をどう変えるのか

内視鏡AIなら日本は世界に圧勝できる

AIメディカルサービスの内視鏡AIのデモ

AIメディカルサービスの内視鏡AIのデモ

カリス:多田先生がCEOをつとめるAIメディカルサービスとは、どんな会社ですか? 多田:内視鏡医である私が2017年9月に創業した、内視鏡AIスタートアップです。当社は「世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~」をミッションとして掲げ、食道~胃~大腸~肛門といった消化管のがんの早期発見を目指します。  内視鏡検査は、消化管がんを早期に確定診断できる唯一の検査ですが、人の目で診るため、2割程度の早期がんは見逃されています。海外では十分な数・質の内視鏡医がおらず、事情はより深刻です。こうした問題にAIで立ち向かい、がんの早期診断で世界の患者を救いたい。そんな想いで創業しました。 カリス:多田先生の熱い想いがよく伝わります。全がん死亡者の約3割を占める消化管がんの早期診断には、とても意義があると思います。AIメディカルサービスは、内視鏡AI分野における圧倒的な研究業績で知られていますが、具体的にはどんなものがありますか? 多田:がん研有明病院をはじめとする、100施設以上の国内医療機関と共同研究を行い、世界トップクラスのAI教師データを活かした数十本もの内視鏡AI論文を発表しました。世界で初めてピロリ胃炎鑑別AI・胃癌検出AI・食道がん検AIの研究開発に成功したこともあり、なんと内視鏡AI医学論文の引用数で世界1位となっています。 カリス:まさに内視鏡AIのトップランナーといった感じですよね。会社のオフィスはどこにありますか? 多田:本社は池袋の新ランドマークとも言われるHareza Towerの11Fにあり、約70名の社員が働いています。海外にもシリコンバレー、シンガポールなど主要都市にて展開しております。直近では、ダボス会議で有名な世界経済フォーラムのテクノロジー・パイオニアにも選出されていますし、内視鏡AIのクラウドプラットフォームも構築中ですので、世界展開をどんどん加速していきます。 カリス:海外展開できる可能性のあるほぼ唯一の国内医療AIスタートアップだと思うので、ものすごく期待しています。では最後に、そんなAIメディカルサービスで募集している人材について教えてください。 多田:当社ではさまざまな人材を募集していますが、特にAIエンジニアの募集に注力しています。画像認識ソフトウェア・データ基盤・ツールの研究開発を担当するAIエンジニアおよび、推論モデル・推論モジュールの製品開発を担当するAIエンジニアを求めています。少しでも弊社や医療AIに興味を持った方がいれば、医療業界における経験がなくとも、ぜひホームページからエントリーしてもらえると嬉しいです。 カリス:お話ありがとうございました。僕自身も医療AIの研究開発にすぐ使える、医用画像データプラットフォームを手がけるCallistoのCEOをしているので、とっても共感できる内容でした。一緒にAI医療機器の業界を盛り上げて行ければと思います。 多田:内視鏡AIは日本に残された、世界に通用する唯一の希望です。一緒に世界の患者を救う、変革者になるあなたのご応募をお待ちしています。 「命を救うだけじゃない。その後の人生も、救う」――工藤進英(大腸内視鏡医) 文・写真/東大AI博士・カリス
1993年、韓国生まれ。16歳で東京大学に合格。日本政府から天才認定(学生としては初めて、研究業績だけで永住権を取得)を受ける。博士(情報理工学/東京大学)。英・ケンブリッジ大学/独・ミュンヘン工科大学/伊・ミラノビコッカ大学で訪問研究。⽇本トップレベルの医療AI研究者であり、「みんな健康かつ笑顔で暮らせる社会」を実現すべく、医用画像データプラットフォームを手がけるCallisto株式会社を創業。YouTubeチャンネル『カリス 東大AI博士』にて、科学的勉強法・科学的思考法・AIなどについて配信中

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