更新日:2023年09月08日 06:56
お金

「資産価値が減っていく家」一級建築士が“豊かに暮らす”6つのポイントを伝授

5:オリジナルの価値がある家にする

 アトピーや化学物質過敏症などは、家の素材が原因になっているケースも少なくありません。一方で新建材などに含まれている「化学物質を含まない天然素材を使った家」であれば、そういった人たちにとって非常に価値のある家となるでしょう。付加価値のある不動産として担保することも出来るようになります。

6:転用しやすい家にしておく

 一昔前までは、日本人には「家を人に貸す」という発想がほとんどありませんでした。しかし、インバウンド需要に対して、家を簡易宿舎として貸し出すニーズも増えてきています。  新型コロナの影響もあり、この数年下火になっていましたが状況が好転し、需要が高まる可能性も出てきています。これから家づくりを考えている人は、“簡易宿舎化”できる計画を盛り込むのは悪い選択でもないかもしれません。  また、「丸ごと家を賃貸で貸し出すことが出来るかどうか」も不動産としての価値を見出すうえでは重要な要素。その場合、住宅ローンの毎月の支払よりも、「同規模の家が高い家賃で貸し出せるか」どうかをチェックして(※収益還元法といいます)、貸し出せるエリアで土地を手に入れるのも一つの手でしょう。 ※収益還元法:毎月の住宅ローンの支払い以上の金額で、同じ地域内で同じ規模の家が貸し出せるかチェックする方法です。賃貸情報サイトを見れば、どれくらいの賃料で貸し出せるか調べることが可能です。  いかがだったでしょうか? 今の日本で安易に家を買ってしまえば、資産が目減りの一途を辿ってしまいます。しかし、考え方によっては資産価値をしっかりと保ちながら子供や孫の代に残すことができ、子孫繁栄のサポートにも十分なり得ます。ぜひ「不動産価値の下がらない家」を手に入れてください。 <TEXT/一級建築士 八納啓創>
1970年、神戸市生まれ。一級建築士、株式会社G proportion アーキテクツ代表取締役。「地球と人にやさしい建築を世界に」をテーマに、デザイン性、機能性、省エネ性や空間が人に与える心理的影響をまとめた空間心理学を組み込みながら設計活動を行っている。これまで120件の家や幼保園、福祉施設などの設計に携わってきた。クライアントには、上場会社の経営者やベストセラー作家をはじめ「住む人が幸せになる家」のコンセプトに共感する人が集い、全国で家づくりを展開中
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