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プリウスがフェラーリ328に勝った! ハイブリッド啓蒙活動から解放され開き直りで大勝利

実際に乗ると…

 で、実際に乗るとどうなのかというと、加速もコーナリング性能も先代よりかなり良くなっているが、どっちも2割増しって感じで、決してスーパーカーではありませんでした。逆に実燃費は先代よりわずかに悪化。パワフルになったんだから当たり前だけど、かつてのプリウスの「燃費スーパーカー」ぶりを考えると、新型はフツーのクルマになった……と言えなくもない。  ただ、運転席からの眺めはマジでスーパーカーに近い。なにしろフロントピラーがランボルギーニのように寝ているのだから。ボディの四隅はまったく見えない。 オートクラブ さらに見づらいのが斜め前だ。前述のフロントピラーがビヨーンと視界前方に伸びているせいで、右左折の際、左右斜め前の視界がかなり遮られる。油断していると、横断歩道の歩行者を見落とすので注意が必要だ。その点に関しては、カウンタックより視界が悪い! つまりプリウスがカウンタックに勝った! おめでとうございます!

【結論!】

新型プリウスの流線形は、確かにカッコいいけど、そのぶん視界が悪いことを、覚悟しないといけない。でもまあ、スーパーカーはカッコが命。カッコよければ、それでいいじゃないですか!
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【写真】前横後から、じっくり見る
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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