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プリウスがフェラーリ328に勝った! ハイブリッド啓蒙活動から解放され開き直りで大勝利

プリウスが勝った! カウンタックにも、フェラーリにも、大勝利! 何が?

伝統という名の足枷を断ち切った新型クラウンのデザインには度肝を抜かれましたが、初めて新型プリウスを見たときもビックリ!「カッコいいやんけ!」と思いつつ「プリウスなのにいいの?」とも思った次第。なんで、新型はこんな感じになったのか? プリウスに大事なのは、一にも二にも燃費じゃなかった?
オートクラブ

NEW PRIUS

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

スーパーカー以上にスーパーカー!

 新型プリウスの写真を初めて見た瞬間、「まるでランボルギーニみたいじゃないか!」と叫んでしまった。なにしろ私はカウンタックの元オーナー。ランボルギーニには詳しいのである。  新型プリウスとランボルギーニ、具体的にどこが似ているかというと、ノーズからフロントウィンドウにかけての傾斜角だ。プリウスもランボルギーニも、この角度が非常に寝ており、しかもほぼ一直線。こういうフォルムはスーパーカーの特権のはずだが、なんとプリウスはそこに殴り込みをかけてきた!  実際どれくらい似ているのか? すでにカウンタックを手放してしまったので、直接比べることはできない。そこで、手持ちのフェラーリ328と比べてみた。 オートクラブ なんと、フロントウィンドウの傾斜角で、フェラーリはプリウスにわずかに負けていた。ショック! フロントピラー(屋根を支える前側の柱)の角度にいたっては、大差で負けている。つまり、この部分だけを見れば、「プリウスはフェラーリよりもスーパーカールック」なのである!
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先代プリウスはデザインが不評で…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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