カーライフ

“最後の純ガソリン・スーパーカー”ランボルギーニ ウラカンSTOの大問題

スーパーカー、最後の大絶叫!

スーパーカー・ブームは、池沢早人師先生の漫画『サーキットの狼』をきっかけに昭和30~40年代生まれにクリティカルヒット。ランボルギーニ・カウンタックLP400やフェラーリBBなどを中心に、まだクルマを買えない少年たちを熱狂させました。そんな古き良きスーパーカーの終わりが近づいてきました、涙。
オートクラブ

THE LAST SUPER CAR

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

さよなら、純ガソリン・スーパーカー

 純ガソリンエンジン車の生産は、規制の厳しい地域から順に終了する。もっとも早いのは、EV化に一番熱心なヨーロッパだ。スーパーカーも例外ではない! フェラーリはまずターボで燃費を向上させ(リッター5㎞⇔6㎞になった程度ですが)、現在はプラグインハイブリッド化を進めている。  スーパーカーのもう一方の雄ランボルギーニも、今年中にはプラグインハイブリッドモデルを市販化し、2020年代後半にはEVを開発する予定だ。こうしてスーパーカーも、電動化されていくのですね。 「電気で走るスーパーカーなんかいらないよ!」 オートクラブ そう吐き捨てる古典的カーマニアも多い一方で、ガソリンだろうが電気だろうがこだわりのない超富裕層は、一番新しくて速くて威張れるクルマならなんでもよかったりする。フェラーリもランボルギーニもブランド力は絶大ゆえ、EVになってもきっと安泰なのだろう。我々には関係ないが……。
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最後の記念モデルに大問題!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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