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10年で5億円稼いだ男性のFXトレード術。「チャートを見ない」で戦う方法とは

日銀新総裁就任で日米金融政策に注目が集まるなか、チャートを見ない異色のトレーダーが降臨! 時間の法則に従うトレード術を公開した。

10年で5億円稼いだスキャルピング&デイトレ

蛙氏メモ

蛙氏はトレードに失敗したり、新たな時間の法則を見つけるたびに手書きのメモを残し、その後のトレードに生かすという

「頻発する強盗事件が怖くて収支の公表はやめたのですが、’20年に5億円を超えました」  そう打ち明けてくれたのは古参のFXトレーダー・蛙氏だ。そのトレードは数十秒から数十分のスキャルピング&デイトレが中心。特徴的なのは、「チャートを見ない」点だ。 「モニターの半分を為替レートの表示パネルが占めていて、こればかり見てます。重要なのはチャートよりも時間です」  レートの推移を眺めながら、トレードで稼ぎやすい時間帯を見極めるのが蛙流なのだ。そのスタイルはかつての“本業”から培ったものとか。
蛙氏

蛙氏

効率的なトレードができる「時間の法則」

「以前はスロットで生計を立てていました。実は小さい頃からそろばんをやっていたので、計算と数字を覚えることが得意なんです。FXでもその特技が生かせそうだと思って’13年から始めたのですが、はじめは勝ったり負けたりの繰り返し。  でも、ずっと為替レートの表示パネルを見ていたら、『16時になると毎日、必ずドル/円が動いてない?』と気づいた。しかも直前の値動きと反対に動く傾向もあった。値幅は10銭程度でしたが、15時59分までの逆方向に注文を入れるトレードを繰り返すようになったら、徐々に利益が増えていくようになった」  チャートには上昇を示唆するWボトムなどさまざまなパターンがあるが、蛙氏曰く「パターンはいつ現れるかわからないものの、“時間”は必ずやってくる」。つまり、「時間の法則」に気づけば、効率的なトレードができるのだ。その典型は、日本の銀行が為替取引の基準レートを決定する9時55分の「仲値」。 「仲値に向けてドル/円が上がりやすい傾向があるため、事前に買って55分ちょうどに決済し、ドテン売りを入れる、といったように毎日機械的に取引していた時期がありました。何分前に仕込むと最も勝率が高くなるかは言えませんが、仲値前後の値動きを見続ければ仕込み時がわかるはず」
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急落・急騰しても半値戻しする指標も
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