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電動キックボード、非合法の電動自転車…。日常が“危険と隣り合わせ”となっている令和の交通事情

自転車専用レーンの設置が増えている

 そんな現在、道路利用は歩行者、自転車、電動車両、車、バイクと混迷を極めているが、行政も傍観しているわけではない。  デリバリー配達やガソリン価格の高騰、健康対策などで自転車を利用する人も多くなったこともあり、各地で自転車専用レーンや自転車用ナビラインなどの設置が増えている。こういった専用レーンに関しては、自動車やバイクなどは進入不可となっていて、走行すると「通行区分違反」となる。
専用レーン

設置が増えている自転車専用レーン。現時点では幅広な道路にしか設置されていない。

 ナビラインに関しては法律による制定はないが、自転車は原則車道走行ということもあり、この走行の目安のためのガイドとなっているわけだ。

4月から自転車運転におけるヘルメット着用が努力義務に

 さらに、交通事故全体で自転車事故の割合が増えてきているため、現在では47都道府県のうち40の都道府県で自転車保険加入が義務または努力義務となっている。  また、2023年4月からは自転車運用中のヘルメット着用も努力義務となっている。
交通安全

警視庁による春の交通安全パレードでは、警察官が自転車ヘルメットを着用してパレードに参加した。

 どちらも罰則はないものの、自転車事故による死傷や、高額賠償請求に備えるために保険の再確認やヘルメットの着用を行いたいものだ。
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令和の交通状況は問題が山積み
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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