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電動キックボード、非合法の電動自転車…。日常が“危険と隣り合わせ”となっている令和の交通事情

生活道路の安全対策も必須

 歩行者や自転車などの走行が多い生活道においては、ゾーン30など車両による速度制限を行っているエリアも多く、進入禁止時間が定められている箇所もある。とはいえ、こういった生活道路は幹線道路の抜け道などとして使われることも多く、乱暴な運転をする人が多い現状もある。  生活道路での交通事故、警視庁交通局令和3年の資料によると、車道幅員5.5m未満の道路での事故は5.5m以上の道路の1.8倍になっているため、生活道路の安全対策は必須といってもいいだろう。

物理的に速度を抑制させるための対策も

 2021年の千葉県八街市の児童死傷事故を教訓とした取り組み「ゾーン30プラス」が、生活道路の速度抑制を目的として全国各地に設置され始めている。
交通安全

警視庁管轄内に設置されたゾーン30プラス。物理的に速度を抑制している。

 従来の標識などでは抑制効果が難しかったが、物理的に道路幅を狭くしたり、路面にハンプを設置するなどしてより慎重な運転を促すようになっている。  道路状況の変化だけでなく、増え続けるあおり運転やスマホながら運転や高齢者問題など、令和の交通事情には問題が山積みだ。 文/板倉正道
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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