恋愛・結婚

夫のDVから逃げて「年下君」と社内不倫。子持ちアラサー女性が大後悔するまで

離婚も考えたが踏みとどまったワケ

 暴力をふるうようになってからは離婚も切り出したが、Hは「この家の半分は俺の名義。離婚したら家を売りさばいて、人生やり直す」と言う。けれどそれは、美里さんの両親が住む敷地内の一角に建てた家。Hに売却させるわけにはいかず離婚を踏みとどまっていたのだ。 「せめてもの救いは、子どもを保育園に預けて派遣社員として働いている時間でした。離婚したいのにできず、自宅に居ても気が休まらない毎日が続いていて、ずっと心身ともに疲れている状態。でも、お金も旦那が管理していたので弁護士への相談も断念していました」  そこに現れたのが、美里さんが働く会社に転職してきた25歳の“年下君”。爽やかなイケメンだが、ちょっと抜けているところもあり、そこがまた魅力的に映った。それは、Hからの暴力がはじまって5年。ガラスの灰皿を投げつけられてケガをしたすぐあとのことだった。

不安定な時期に出会った職場の「年下君」

職場恋愛「その頃は旦那のDVから逃れたいと考える毎日で、慢性的な睡眠不足。精神的にも不安定だったと思います。そんなときに年下君がやさしく接してくれ、だんだんと心を許すようになっていったのです」  他愛もない朝の挨拶「おはよう」からはじまり、灰皿が当たったおでこのガーゼを見ながら「天音さん、しっかり者のイメージなのに転んでケガしちゃうドジなとこもある。僕、そういう人、好きです」と、サラリと言って退けることもあった。 「極めつけは、『まだ稼ぎが少ないから、こんなのしか買ってあげられないけど』と言いながら誕生日に皮のコインケースをプレゼントしてくれたこと。何気ない会話の中で、『革製品が好きだ』と言った私の言葉を覚えてくれていたことが、とにかく嬉しかったです」  気がついたときには、年下君と深い関係になっていた。旦那には、サービス残業があると嘘をついて時間を作り、「彼に求められるがままカラダを許しました。やさしくて上手で、たくさん愛してくれる年下君にどっぷり。もう抜けられませんでした…」と、美里さん。
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年下の彼氏にどっぷりハマってしまった
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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