更新日:2023年11月28日 20:06
仕事

行列に代表待ち、予約時間に遅刻…飲食店を苦しめる迷惑客「キッカケは1枚の貼り紙で…」

ハッピーアワーを18時まで限定にすると

 それでも“常連客”ということで、店長は注意しようとしない。それが麻生さんのストレスになっていた。そんなある日、18時まで限定でハッピーアワーを実施することに。すると、その貼り紙をして以降、遅刻常習犯は時間を守って来店するようになったのだ。 「夏のあいだずっと実施していたハッピーアワーのキャンペーン中、遅刻常習犯は1回も予約時間を過ぎることはなかったのです。ところが、ハッピーアワーが終わった途端、また遅刻常習犯に変貌。そこで、私が貼り紙をしようと店長に提案しました」  貼り紙には、“15分以上遅刻した場合は、席の予約をキャンセルさせていただきます。食事を予約していた方は、お食事代を請求させていただく場合もあるので気をつけてください”というような内容を盛り込んだとか。

遅刻常習犯はただルーズなだけだった

遅刻「するとまた、遅刻がピタリと止まったのです。これにはさすがに店長もイラっとして、『なんだよ、あの遅刻常習犯、ただのルーズかよ!』とボヤいていました。そう、その迷惑客はメリットや罰則がないと時間を守れない単なるルーズな人だったのです」  麻生さんは、「予約に遅れられると、次のお客さんに影響が出ることもあります。きちんと時間どおりに来店できるなら、最初からきちんと来てほしい」と付け加える。店側に迷惑をかけないためにも予約時間は厳守し、やむを得ず遅れる場合は連絡を入れておきたいものだ。  今回紹介した2つの事例は、いずれも1枚の貼り紙がキッカケとなった迷惑客の話だが、自分では気づいていないだけでよく似た行動をとっているかもしれない。食事やサービスを楽しむためにも、店の人たちが嫌な気持ちになるようなことは控えたいものだ。 <取材・文/夏川夏実>
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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