スマスロ導入でパチンコ機器業者が‟バブル”に突入。分煙ボード急増などの「儲かるタイミング」を暴露
パチンコ業界には、さまざまな裏方の仕事がある。台の入れ替え補助から玉の循環整備、ユニットの設置などの「ホール機器」を扱うホール機器関連業者の仕事もそのひとつ。営業時間外をメインに働く裏方仕事ではあるが、目まぐるしく変わるパチンコ業界の規則や遊技機のルールなどに対応しなければならないため、パチンコ業界の裏側を知っている存在とも言えるだろう。
そこで今回は、先月スマスロについての裏話を語ってもらったホール機器関連業に携わって約20年のT氏に、パチンコ業界の裏方ならではの裏話を聞いた。
ここ最近では、スマスロやスマパチの導入が始まり、ちょっとしたバブルを迎えていると語るT氏。今までも、規則改正や社会的な出来事が起こるたびにバブルがあったようだ。
——今回は、約20年業界にいて目の当たりにした出来事や、特に稼げた時期などを教えていただきたいです。
T氏:20年以上この業務に携わってきて、いろいろありましたね……。最近だと、昨年1月に撤去されたCR機の稼働を撤去期限ギリギリまで上げようと必死になっていたホールさんが多かったのが印象的です。「CR 真・北斗無双」「CR 真・花の慶次 漆黒」のメイン2機種をスロットのシマをつぶしてまで導入したホールさんも多くありました。台の入れ替えだけではそこまで仕事が増えることはないですが、スロットのシマをパチンコにするときなどはユニットの交換が必要なので、ホール機器業者の仕事になります。
——他にもホール機器業者の人が体験した“バブル”といえることはありましたか?
T氏:あとコロナ以降の「分煙ボードバブル」なんかもありましたね。
——分煙ボードはいつの間にかどのホールにも設置されるようになりましたが、設置する店舗が急増したのは3~4年くらい前からだったでしょうか。
T氏:そうですね。コロナ禍に突入する頃に急増しました。もともと分煙ボードはタバコの煙対策として導入が始まりましたが、結果的に2020年4月の「受動喫煙防止対策」でパチンコ店も原則屋内禁煙になったので、その後の設置はないと思ってたんですよ。結果的にコロナ禍の飛沫対策で大活躍することになり、どのホールさんからもほぼ同時期に注文をいただき、「分煙ボードバブル」が起こりました。ホールの禁煙化の後に分煙ボード導入が急増したのは、かなり予想外でしたね。
ホール機器関連業者が“儲かった”規則改正
ホールが原則禁煙となった後に訪れた「分煙ボードバブル」
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