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スマスロ導入でパチンコ機器業者が‟バブル”に突入。分煙ボード急増などの「儲かるタイミング」を暴露

東日本大震災後に仕事依頼が急増

パチンコ

写真はイメージです

——ほかにも急に忙しくなったタイミングはありましたか? T氏:2011年の東日本大震災のときは、かなり忙しくなりました。というのも、被災したあと休業していたパチンコ店は、店内に故障している機器があると営業再開できないんです。それで被災したお店から「パチンコ台やホール機器をチェックしてほしい」という問い合わせが殺到し、設備の点検などで忙しくなりました。当時、私も何度も被災地に行きまして、お話したどのホール関係者さんも「早く営業再開したい」と言ってましたね。話によると、被災して時間に余裕がある人が増えたみたいで、実際震災後に営業再開したホールさんの稼働はどこも凄かったです。

情勢と密接な関係にあるパチンコ業界

——では最後にホール機器業者の立場から見て、パチンコ業界に対する思いなどをお聞かせいただけますでしょうか。 T氏:東日本大震災や、受動喫煙防止対策、新型コロナなど、世間の情勢とこの業界はとても密接な関係にあると日々感じますね。それと、業界的にはパチンコ・パチスロそれぞれが数年単位で交互に盛り上がるとよく言われますが、シマを変更する工事をしていると、そういった業界の動きが目に見えてわかって楽しいです。あと来年登場予定の新紙幣に対応したサンドの用意から設置まで忙しくなるんだろうな、と今からワクワクしています。 *  *  *  パチンコ台をホールに設置し、ホール機器のメンテナンスを行う業務内容と裏腹に、世間の情勢を肌で感じていると語ったT氏。そこには、世間の認識とは違う「娯楽を楽しむ」人たちと「娯楽を楽しんでもらおう」と日々努力している人たちの姿があった。 文/バリンコン
パチンコ攻略誌の編集を9年間務めた後フリーの編集者へ転身。多数のメディアやメーカー等業界内に広い人脈を持つ。日々取材をこなしながら業界内の情報を収集中
Twitter:barinko
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