更新日:2023年05月23日 17:34
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JR東日本は鉄道だけの会社じゃなかった?「収益の約半分をITに」の気になるナカミとは

JR東日本のIT改革が止まらない

コインロッカー すでに開始されているSuicaを活用した新サービスもあります。  それがSuicaが客室のキーとなるスマートホテルです。スマートホテルでは客室の利用においてカードキーや鍵は不要。部屋の施錠解錠で必要なのは自身のSuicaのみです。  また、JR東日本のスマートホテルではチェックインやチェックアウトなどのホテルの宿泊に関する手続き全てがスマートフォンとSuicaのみで対応可能。その気になればホテルスタッフとのやりとりなしですべてを完結できるというスマートっぷりです。  スマートホテルは2023年1月にJR東日本水戸支社管轄で知られるいわきで開業。赤羽と東京新幹線車両センターがあることで知られる田端でも近日中にオープン予定となっています。

ロッカーの多機能化で駅が物流の拠点に

 Suicaを活用した事例以外にも、JR東日本のIT化は進行しています。駅を起点としたサービスとしてはロッカーの多機能化があります。  現状のロッカーはただ荷物の預け入れをするだけです。このロッカーが今後はウェブアプリで空き状況を確認することにより「予約、預入、受取、発送」と一台4役の機能を持つようになります。ひとつの機能を紹介すると、運送事業者や各種ECサイトとの連携によって駅のロッカーに荷物が届けられるようになる予定です。    仕事帰りなどにロッカーから荷物を受け取ることができ、自宅配送による不在再配達などの手間を防ぐことが可能となります。JR東日本では駅が物流の拠点となることを目指しており、今後3年間で約1000台(約3万口)のロッカーを導入する予定です。
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鉄道一本足打法から脱却!
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経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi

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