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タワマンに“階層ヒエラルキー”は実在するのか?「マウントをとった瞬間、地雷を踏む」

数少ないエレベータに大量の住人が押し寄せるせいか、朝の出勤時には電車に乗り遅れそうになり、休日は階上の住民に小馬鹿にされ、高すぎるローンを抱えて生活苦で往生してしまう――。 昨今よく見る“タワマン記事”は、どれもこれも不幸にまみれていて、縁のない庶民としては胸がすく思いであるが、実際のところそうした話はどこまでリアルなのか。本当に住みづらいところなのか。 豊洲に在住して5年目の筆者が、湾岸タワマンの現状を語らせてもらいます。今回のテーマは、「どんな住人が住んでいるのか」です。
豊洲 タワマン

画像はイメージです

リアルにパワーカップルだらけ

上のほうに住んでいる人の方が偉いとか、下の階だと恥ずかしいとか――いわゆる「階層ヒエラルキー」もタワマン記事では定番ですが。これはさすがに大ウソでしょ(笑)。 まずは大雑把に住民の職業を分類してみますね。 ・都銀 ・医者 ・外資系金融 ・大手商社 ・弁護士 ・研究職(教授職) ・リッチなご隠居様 ・中国韓国のお金持ち(爺ちゃん婆ちゃんも一緒の確率高い) ・欧米系はチラホラ あとは、お台場に近いからかテレビ局の人とか、いかにも銀座でママやってますorホステスやってます、ってタイプの美人がタクシーで出勤していく姿もたまにありました。

階層ヒエラルキーは「空想の産物」

彼ら彼女らに共通しているのは、自信というか、我が道というか……。自分は自分、他所は他所というのが素で、他人のことを羨ましがったり、マウントを取ったりなんてしません。 世間的には勝ち組ってやつだからかもしれませんが、どの職業の方も皆さん人当たりが非常に柔らかいですよ。まぁ、私の場合、子供を通しての繋がりなので、変に個性を主張してくる人もいないのは当たり前ですが。 社会的信用で考えると、中堅出版社に勤める私が圧倒的に最下位ですけど、ママパパ友の集まりがあったときの出席率が高くて場馴れしているので、はたから見たら一番偉そうかもしれません(笑)。 そんな状況ですから、階層ヒエラルキーなんて空想の産物としか思えない。仮にマウントを取って暮らすとしても、いずれどこかで“地雷”を踏んでしまうのではないでしょうか。リアルお金持ちは思わぬところに潜んでいますので。
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豊洲で一番古いタワマンに住む“金持ちパパ友”
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中堅出版社に25年勤務の編集者。妻、子供の3人暮らしで世帯年収は1,450万円ほど。2018年秋に豊洲のタワマンを6,000万円で購入し、現在の債務はフラット35で4,500万円を切る。Twitter:@tritonsakura

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