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『ドラゴン桜』東大生が考える「本番で実力が出せない人の特徴」

東大生も経験した受験本番でのトラブル

 僕には、試験が難しすぎてパニックになったことはありません。ですが、トラブルはありました。試験の合間、休憩時間にトイレに行った時のことでした。僕は、センター試験を東京大学で受験したのですが、あまり緊張しない自分も身が引き締まるような思いだったことを覚えています。  僕のトラブルは、会場が東京大学だったからこそ起きたものでした。キャンパス全体が歴史ある建物である東京大学は、当時トイレも改装されておらず、僕の主観からすれば、とても暗くて、汚い空間でした。  それくらいならば許せるのですが、なんと東大にはトイレの手洗い場に石鹸が置いていなかったのです。それくらい我慢しろと言われそうですが、毎回必ず石鹸で手を洗わないと落ち着かない性分だったので、とても動揺してしまいました。  この時は、結局キャンパス内にあるローソンまで走ってアルコール消毒薬を買いに行って事なきを得ました。傍から聞けば「なんだ、そんなことか」で済まされてしまいそうですが、当時の僕からすれば、死活問題でした。もしも仮に石鹸を買い求めることができなければ、試験中もずっと手が汚いことに気を揉んでいたでしょうから、本当に合格を左右したと言っても過言ではないほどのトラブルだったのです。  受験シーズンにこのような経験をしたのは僕だけではありませんでした。他の東大生に聞いてみたところ、やはり同じようにトラブルに直面した学生が何人もいました。そこで、本日は東大生たちと座談会を開いて、彼らがどのようなトラブルに巻き込まれたのかを聞いてきました! そこから学べる試験にありがちなハプニングやその対処方法についてお伝えしていきます!

トラブル①時計を忘れてしまった

 受験会場では絶対に忘れてはいけないものが三つあります。ひとつは受験票、もうひとつは筆記用具、そして最後の一つは時計です。時計くらい会場にあるだろうと思われるかもしれませんが、教室によっては設置されていないとか、故障中なことも日常茶飯事。まともな時計があっても、座る位置によっては、よく時計が見えない場合もあるでしょう。  ですから、時計だけは何があっても忘れてはいけません。腕時計でも置時計でも構いませんが、なんらかの時間がわかるものを置いておくべきなのです。  しかし、ここまで言われても時計を忘れてしまう人はやはりいます。東大生と言えども例外ではありません。今回話を聞いた中にも、センター試験(いまの共通テスト)の当日に時計を忘れてしまった人がいました。  この方の場合は、会場の外まで応援に来てくれていた先生方から予備の時計を借りることで切り抜けられたそうです。場合によっては、試験官に言えば対応してくれることもあるかもしれません。時計や受験票など、なにか忘れ物をしてしまった時には、ダメでもともと、周りの人に頼んでみるのがいいでしょう。
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トラブルに直面した際の共通した方策とは?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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