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『ドラゴン桜』東大生が考える「本番で実力が出せない人の特徴」

トラブル②ストレスで体調を崩してしまった

 大一番の勝負前にもなると、ストレスもたまってくると思います。やはりそんな時には免疫力も低下してしまい、体調も崩しやすくなるもの。東大生ともなれば試験も余裕と思われるかもしれませんが、やはり緊張はします。今回の座談会でも、様々な要因で体調を崩してしまったという方がいました。  ひとつ確実に言えることは、体調を崩したときには必ず病院を受診するなどして、対策を練った方が良いということです。病院に行ったほうが別の病気をもらってきてしまうかもしれないとか、もしくは何か病名がついてしまったら立ち直れるか分からないと思われるかもしれません。しかし、自分がどのような状況に置かれているのか分からない方がストレスになります。  病気「かもしれない」とおびえるよりも、いっそ積極的に病院を受診することで、自分が本当に体調を崩しているのか分かりますよね。その方が、むしろすっきりした気持ちで試験を受けられるかもしれません。  また、基本的なことになりますが、やはり試験など重要事の前には、必ずトイレに行くようにしましょう。仮にその時は行きたくないと思ったとしても、とりあえず行っておくことで安心を買うことができます。これを徹底すれば、トイレがらみのトラブルに巻き込まれることは少なくなるでしょう。

トラブルに直面した際の共通した方策とは?

 今回お話を伺った東大生のエピソードをまとめると、あらゆるトラブルに対応するための共通した方策が見えてきます。それは、とにかくなりふり構わずに自分の目標だけを見据えること。  そもそも受験は孤独に戦うものです。親や友人、先生方の応援があるとはいえ、それらを試験会場へ連れていくことはできません。最後の最後、試験会場で頼ることができるのは己の力のみとなります。  そういった状況下で100%の力を発揮するためには、ある意味では図々しさも必要となります。相手がどう思うか、自分以外の人からどう思われるか、そんなどうでもいいことに気をとられず、あくまで自分の結果を追求するために動く、そんなマインドセットが必要になるのではないでしょうか。  このメンタルを構築するのは、普段からの勉強の成果です。僕は実際に試験本番の最中に眠くなってしまった結果、「どうせ多少寝ても試験結果は変わらないし、むしろ寝た方が良い結果が出る」と信じて10分の昼寝を敢行しました。自分自身の実力に万全の自信を持つことができれば、多少のトラブルやハプニング程度、気にならなくなるものなのです。  ですから、本番で事故に直面したときにこそ、受験生としてどれほどの修業を積んできたのかが問われると言えるでしょう。受験本番の日だけは、あくまでエゴイスティックに、自分本位に活躍することだけを考えてみてはいかがでしょうか。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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