ほかにも、ドライブデートのときに助手席のドアを開けてくれたり、好きだと話したアーティストのCDをプレゼントしてくれたりと常に真綾さんを喜ばせてくれる。空がピンク色の朝焼けやオレンジ色の大きなだるま夕日、夜景が見えるレストラン……。 「Y哉が演出してくれる、そのひとつひとつが私にとってはとても贅沢で、特別でした。付き合おうという言葉はなかったけれど、私は彼氏・彼女の関係だと信じていたのです。だからこそカラダも許したし、密かに結婚も考えていました」 　そして付き合って1年が経った頃、ついに「結婚したいな」と伝えてみた真綾さん。次の瞬間、みるみるうちにY哉さんの表情が曇る。そして、「俺、結婚してるんだよね。真綾、気づいたうえで、付き合ってくれているのかと思ってた」と言ったのだ。 「驚きでした。『絶対モテるよね？ 彼女いるでしょ？』と尋ねたこともあり、Y哉は『彼女なんていないよ』と答えていたからです。『彼女はいないけど、奥さんはいる？ そういうのアリなの？ ワケわかんない！』、そう泣きながら怒鳴りつけました」 　その後、「毎日ハンバーグだと飽きるでしょ？ あれと同じ」とクズ発言をしたかと思えば、「真綾のことが大好き」などと言われ、なぜか丸め込まれていたとか。そして別れを決意するたびにドラマのような演出をされ、ズルズル。出会ってから5年も関係を続けている。 「それに、高級レストランやホテル、贅沢な旅行などもクセになっていて、いまさら他の男性と付き合える気もしません。そのため最近では、別れる日が来たら、Y哉のことも破滅させてやりたいと考えています。自分だけ家庭に戻ってぬくぬくするのは、ズルすぎますから」