お金

39歳男性、“お坊さん”なのに必死でお金を稼ぐワケ。カフェバー&エステサロン経営、ミュージシャン、ヘアメイクetc.

手に職をつけるため、関西と東京のダブルスクールを始める

水谷了義 IT関連会社の代理店を任されるようになり、貧乏生活から脱出。1年ほど働く中で、貯金もできたという。その貯蓄と、母親が支援してくれた学資保険を使い、専門学校に通いつつのダブルスクールを決めた。 「音楽で食っていく予定やったんですけど、それは厳しいなと思うようになって。今ならYouTubeでいろんなアプローチができて、チャンスを掴みやすいけど……2000年代前半の話なので、当時は技術を上げる以外に成功する道がありませんでした。『これは手に職をつけなきゃいけない』と、東京の美容専門学校に行ったんですよ。もともと美容にも興味があったし、ヘアメイクなら時間も作りやすそうと思って」  わざわざ遠い東京を選んだのは、「東京に憧れがあったから」だそう。そうして東京と大阪を行き来する日々が始まった。

バンドのために大学に進学も、バンドが解散。在学中に起業する

バンド 持ち前のバイタリティで、20歳でダブルスクールを無事に卒業。その後は地元の京都に戻り、21歳のとき大学へ進んだ。 「友達作りのために大学受験をしました(笑)。当時バンドを組んでいて、インディーズレーベルと契約が結べそうだったんです。だから大学で友達をいっぱい作って、ライブの動員を増やそうと考えました。でも、メンバーの脱退騒動が起きて、入学直前に解散しちゃったんですよ」  進学先が龍谷大学(※浄土真宗本願寺派が運営する仏教系大学)だったこともあり、そのまま進学して仏教の勉強に勤しんだ。同時に、個人事業主としてヘアメイクサロンを開業する。 「繁華街の近くに店を借りたので、周辺の飲み屋のお姉さんたちが利用してくれていました。利益はがっつり出ていましたね。具体的な売り上げは覚えていないです。利益をさらに増やそうと思って、全部FXトレードにぶち込んでいたから(笑)。50万円が最大で1200万円くらいになりましたね」
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無一文寸前、資産が100分の1に
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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