お金

39歳男性、“お坊さん”なのに必死でお金を稼ぐワケ。カフェバー&エステサロン経営、ミュージシャン、ヘアメイクetc.

コロナの給付金でエステサロンを開店

サロン ヘアメイクサロン、カフェバーときて、お次はエステサロン。コロナ禍を考慮し、セルフエステとしても利用できる店にした。 「コロナ禍では飲食店よりは需要があるだろうし、ちょうどセルフエステが流行ってきていたので。私自身やっぱり美容が好きだし、いい歳になってきたから肌をきれいにしたいなという気持ちもあって。半分は自分のために始めた感じです」  美を追求するため、エステの機械などにもこだわった。当初はあまり宣伝せずひっそりと営業していたが、今では男女ともに利用者が多いという。 「同じ本願寺派の僧侶も、性別を問わずよく来てくれます。脱毛もやっているので、『本山研修の前にヒゲを綺麗にしたい』という人が多いですね」

お寺からの給料は6万円。自活のために自営業を点々とする

cafe “事実は小説より奇なり”を地で行く、水谷さんの生き方。経営に関してはほとんど独学で、トライ&エラーを繰り返しながら身につけたそうだ。しかし、なぜそんなにもビジネスに必死になったのか。 「自活するために自営業をしているだけです。お寺からもらっているお給料は6万円だけ。そのお金は全部、お寺に関係するものにしか使っていません。研修会の費用だったり、袈裟の下に着る肌着だったり。お寺で稼いだお金を、自分のために使っちゃいけないと思っているんですよ。好きな服を買うとか、好きなことのために使うとか。そういうのは、お寺以外で稼いだお金を使うべき。私は自分の好きな仕事をして、自分の生活費を稼いでいるだけなんです」 
雅楽演奏者

『ニコニコ超会議2023』では雅楽演奏者として出演

 例えるなら、フリーターがあちこちバイトを変えるように、自営業の内容をその時々で変えているだけなのだろう。「好きな仕事をして儲かったのも、FXで儲かったのも、全部たまたま」と水谷さんは笑う。
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楽しく生きるために
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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