お金

39歳男性、“お坊さん”なのに必死でお金を稼ぐワケ。カフェバー&エステサロン経営、ミュージシャン、ヘアメイクetc.

楽しく生きるために好きな仕事をして遊ぶ

ほとけSummer

毎年夏に開催している仏教イベント「ほとけSummer」では、実行委員長を務めている

「楽しく人生を生きるために、好きなことだけをして生きていきたいんですよね。たとえお金が伴わなくても、生活がギリギリできたらいい。貧乏になっても、50円のもやしを食べて生きていけるし。嫌な思いをして普通の生活をするくらいなら、“好きなことをしながら好きに生きている自分”が私は好きです。だから苦労も楽しんでいます」  水谷さんは今、飲食業、エステサロンの経営、雅楽演奏者、ミュージシャン、ヘアメイクをしている。僧侶としては、布教はもちろん、仏前結婚式の会社の手伝いなどで活動中だ。    自力で生きていける彼にとって、僧侶を続ける意味は何なのか。やめたくなったことはないのだろうか。

お坊さんは職業ではなく生き様

漫才法話

「ほとけsummer」で漫才法話をする水谷さん

「やめたくなったことはないです。だって、お坊さんって生き様、生き方だから。良い意味で“お坊さんは職業ではない”と思っています。袈裟を着ていないときでも、いつでも私はお坊さんです。これは神主も牧師も神父も同じでしょう。好きなことをして生きているけど、私の中で第一に優先すべきなのはお寺。それは変わりません。お坊さんとしては今後、若手の育成をしていきたいと思っていますが……まだまだ第一線で活躍するプレイヤーでいたいですね」  水谷さんの姿は、一見すると「正しいお坊さん」像から逸れているかもしれない。しかしさまざまなことを経験してきた彼だからこそ、人とは違った広い視点から、人を導く僧侶として何かを説くことができるのだろう。 <取材・文/倉本菜生>
福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0
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●Private Beauty Salon「Sanctuary(サンクチュアリ)
〒604-8136 京都府京都市中京区梅忠町20−1
烏丸アネックス1 506号室
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●仏教イベント「ほとけSummer
※2023年8月27日開催
https://hotokesummer.com/
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