まんきつ：撮影中にととのうのは難しいと思いますが、ととのい自体も未体験ですか？ ともさか：まだなんです。でも撮影でサウナと水風呂を延々と繰り返していると、頭がボーッとしてきちゃって……もしかしてこれは無自覚にととのっているのでしょうか（笑）。漫画のきつこは限界までサウナに入ってようやく、ととのってましたね。 まんきつ：そうでした。私が初めてととのったのもこの寿湯なんです。サウナに長く入ったのと、温度が高めの水風呂に長時間浸かったのがよかったのかも。 ともさか：なるほど！　ほかにも初心者がととのいやすい施設があれば教えてほしいです。 まんきつ：撮影で行かれたと思いますが、大久保のルビーパレスはオススメです。水風呂は温度が少し高めで軟水だから長く浸かれて、ととのいやすいかも。店員さんは韓国のおばちゃんばかりで旅行気分を味わえるし、韓国料理も絶品なんです。 ともさか：確かにあそこは楽しくておいしかったなぁ。プライベートでも行きたいです！　近場の銭湯やサウナに行けるようになったら、リフレッシュの手段が増えて、きっといいですよね。今は家のお風呂だけが頼りなので。仕事が忙しすぎると、疲れてるのに頭が冴えて寝つきが悪くなるけど、そういうときに入浴するとリラックスできて、よく眠れるんです。 まんきつ：わかります！　私も執筆に苦しんだり、人生に悩んで思考が変な方向に行ったりしたときに、気持ちを切り替えるためにお湯に浸かります。そうすると余計な考えがお湯に溶けて流れていく気がするんです。家のお風呂は自分の好きな入浴剤を使えるのもいいですよね。 ともさか：うん、その日の気分に合わせて選ぶのも楽しいです。 まんきつ：私のオススメは純米酒と天然塩です。コップ2杯のお酒と、塩をがっつり溶かしたお湯に浸かると、いろんな憑き物が落ちていく気がしますよ。 ともさか：すごくよさそう。連ドラは体力的にも精神的にも大変で、気持ちが荒みやすくて（笑）。今回はそのリフレッシュ法で乗り越えようかな。 まんきつ：自分の心と体を大事にできるのは自分だけですもんね。荒んだ心はぜひ酒と塩のお風呂で浄化してください。でも私なんかに言われなくても、ともさかさんは健康に気を使っているイメージがあります。 ともさか：気にかけるようになったのは本当に最近です。昔は若さとエネルギーで突っ走れたけど、35歳を過ぎたころから疲れがなかなか取れないし、むちゃができなくなった。この年になると、無理せず自分を甘やかすことも大事ですよね。 まんきつ：お風呂やサウナで体を休めてあげる時間は、年齢を重ねるほど重要になりますね。 ※7/11発売の週刊SPA！のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです。
Mankitsu 1975年、埼玉県生まれ。’15年、『アル中ワンダーランド』でデビュー。『まんしゅう家の憂鬱』（集英社）や『湯遊ワンダーランド』で、エッセイ・ルポ漫画をユーモラスに描く。最新作『犬々ワンダーランド』は単行本第1巻が発売中 Rie Tomosaka 1979年、東京都生まれ。12歳のときCM出演を果たし、芸能界デビュー。1995年、15歳でドラマ『金田一少年の事件簿』にヒロイン役として出演。近年の出演作にドラマ『それってパクリじゃないですか？』や『大河ドラマが生まれた日』などがある 取材・文／安里和哲　撮影／江森丈晃