東京には“地獄”が待っていた。留学費用300万円を「ママ活」で稼ごうとした20歳青年の嘆き
「東京でデートしてもらえませんか?」
「先に保証金を送ってほしいの」
東京までの新幹線代を彼女が負担してくれるのかと思ったが、少し不信感があるらしく、「会えた時に交通費を払う」と言う。以前、約束した男が交通費だけ受け取ったまま音信不通になってしまったからだそうだ。
「ドタキャンなんてしませんよと言ったんですが、彼女は言葉だけでは不安だと『先にこちらに2万円送金してもらいたい』と提案してきたんです。『2万円は会えた時に返します。こちらにお金を預けていたら、逃げたりなんてしないでしょ?』って」
彼女に安心してもらうために、ケイタは2万円を送金した。どうせ会えば5万円のお小遣いと共に戻ってくるのだから、初期投資のような気持ちだった。彼女は料理修行中のケイタのためにミシュランレストランを予約したという。その優しさに心から感謝し、当日を心待ちにしていた。
しかし東京駅に着き、彼女にメッセージをしようとすると、新幹線の中まではやり取りできていた彼女のアイコンが消えている。ブロックされたのだ。そこで初めてケイタはだまされたと青ざめた。
作家・脚本家・イケメン評論家。ケータイ小説を経て電子書籍やSNSなどに詳しい。マッチングアプリや出会い系サイトを20年以上ウォッチしている。著書に『美男子のお値段』(角川学芸出版)『男おいらん』(白泉社)など多数。X(旧Twitter): @micanaitoh
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