お金

1000万円超のポケモンカードも。“4か月で1億円使った”トレカ店経営者が語る「高額転売の闇」

ポケカが犯罪の温床になりつつある?

ポケギャン

頭を抱えるポケギャン氏

 ポケギャン氏は「ポケカを投資商品のように扱っていた人のなかには、借金をして購入資金を作っていたというパターンも多い」と予測する。 「アプリを利用したライブ配信などで、カードを複数枚封入したオリパにしたり、福袋のように中身がわからない状態にしたりして、抽選形式(ポケカくじ)で非公式で販売しているのを目撃したこともあります。1口1000円でもしかしたら何千万円のカードが当たるかもしれないとなれば、もともとの定価より高くてもチャレンジしてしまいますよね」  また、ポケカが高額取引をされるようになってから、トレカ店を襲う強盗や泥棒が急増。「ウチもいつか標的になるのではと覚悟しています」と、ポケギャン氏は懸念する。 「僕や息子が大好きなポケカが、犯罪や個人の経済を窮地に追いやるような商品になっていくのは、見ていて本当に腹立たしく、悲しいです。トレカショップを経営している僕が言うのもおかしな話ですが、株式会社ポケモンさんに対策していただき、子供たちが楽しく遊べるポケカ本来の姿に戻してほしいと思っています」  今後の動向が気になるところだ。 <取材・文/山内良子>
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
1
2
3
4
おすすめ記事
ハッシュタグ