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『美少女戦士セーラームーン』主演の三石琴乃「フリーランスになる決意をしたのは、子どもの幼稚園の行事に参加したかったから」

●請求や原稿チェックなど事務作業はすべて自分で

_TAK0735――最後に少しだけ、働き盛りのビジネスパーソンたちに向けて、フリーランスとして働いている実情も語っていただきたいです。まずフリーとして働く決意をしたきっかけを教えてください。 フリーランスになったのは40歳のときでした。子どもの幼稚園の行事を優先したかったのが一つの理由です。プライベートなことで事務所にスケジュールの調整をお願いするのがなかなか大変で、あまり多いとイイ顔はされません。子どもが小さい時代は今しかない、行事などでの頑張る姿を見たい気持ちが強かったので、独立を決めました。 ――人生のなかでの優先順位を精査した末の独立ということですね。その後、スケジュールは管理しやすくなりましたか? はい。金銭面でもスケジュール面も自分で決められるぶん、レスポンス良くクリアではあります。事務所に所属していると、上下関係を含む人間関係がいろいろあって、気遣いで大変な部分もありますよね。また、なぜか間に人間が入るほど、こじれて不愉快な思いをすることがありました。 とはいえもちろんデメリットもあって、事務所のスタッフがやってくださっていた請求など、事務作業などはすべて自分でやっています。今日、この取材日にたくさんお受けしたインタビューも、もちろんすべて自分でチェックします(笑)。 その負担だけでなく、体調が悪くなったときは事務所のフォローがありません。レギュラーの仕事を受けたとしても、倒れたら穴を空けてしまう。ご迷惑をかけないように注意して、年1の人間ドック、体調に異変を感じたら医者にすぐ行くようにして、なにかあったときのプランも自分で考えなくてはいけません。 ――なるほど…。独立を目指すビジネスパーソンも、メリットだけではない点は留意するべきですね。仕事を長く続けるうえで、悪い意味での慣れや、飽きが来ることもあると思うのですが、どういった対処をしていますか。 ありがたいことに私の場合、好きなことが仕事になっているのと、現場や共演者がつねに違うので、飽きることはないんです。 根を詰めすぎると、心身ともに疲れてしまったり、アウトプットばかりで空っぽな感覚になって、インプットを渇望することはあります。どんなお仕事でも気分転換を大切にして、心に栄養をあげることを忘れないのがいいと思います。 【クレジット】 撮影/武田敏将 取材・文/森ユースケ ヘアメイク/RIE(TOKYO LOGIC) スタイリング/ナミキアキ 衣装協力/ワンピース ¥8,980 (Wild Lily)
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