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“仏の上司”も呆れた3か月で退職の超ネガティブ新入社員「僕を嫌いな誰かが仕組んでいる」

 入社してもすぐに辞めてしまう新入社員が増えるなか、さまざまな対策や取り組みをおこなっている企業は少なくない。けれど、「いくら企業や職場の人たちが頑張っても、ムダな時間と努力に終わることもある」と、今村美桜さん(仮名・27歳)は溜め息をつく。
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※画像はイメージです(以下同じ)

新人がアットホームな職場に

 美桜さんは高校卒業後、ある会社に入社し、唯一の女子社員として働いていた。職場の人たちはとても可愛がってくれ、いい雰囲気。気さくな職場で、唯一の女性社員だったこともあり、仕事のことから恋愛まで美桜さんを頼って相談してくる同僚や上司も多かったとか。 「現在の社長が一代で興した小さな会社で、社員の数も少なく、アットホームな雰囲気でした。ただ、そういう状況だったため、あまり新入社員も入ってこない。でも、その年は新入社員が入ってくるということで、みんなワクワクしていました」  そして入社したのが、Aさん(男性・22歳)。分析などが得意ということで事務系として採用された。Aさんは背が高く、細身でおとなしい印象。職場にいる男性社員たちとは雰囲気は違っていたが、みんな歓迎ムードだったとか。

ネガティブすぎる新人の相談内容

「それなのに、Aさんは入社翌日あたりから頻繁に私のところへ相談に来るようになりました。これまでの流れから、何かあったら私に相談するよう誰かがアドバイスしていたみたいです。ただ、その相談内容というのがネガティブすぎました」  たとえば、「仕事ができない僕を〇〇さんが怒っている」「〇〇さんと比べて僕はデキが悪い」など、解決しようがないことばかり。しかも、職場の人たちは誰ひとりAさんを邪険に扱っておらず、むしろ「わからないことは何でも教えるから」というスタンス。 「そう説明しても、Aさんは『そんなこと信じられない』と納得せず、『みんなが僕を邪魔だと思っていることは肌で感じる』『研修ばっかりで分析の仕事をさせてもらえない。僕を嫌いな誰かが仕組んでいるかも』など、相談内容はどんどんネガティブになっていきました」
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わずか3か月で退職届を出した
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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