お金

昼はウナギ、夜はボロ物件と格闘。中卒1億円大家さんが語る「ボロ物件投資は1軒目がすべて」

住んでくれた子育て家庭との思い出

不動産投資を始めつつ勤務していた福岡養鰻の社屋

 しかし、そんな1軒目の物件ですが、入居者募集をかけて3か月くらいで無事に入居者が見つかりました。ご夫婦と小さいお子さんの家族です。個人の大家なので借り主さんと日常的に交流がありそうなイメージを持たれるかもしれませんが、基本的にはトラブルなどの対応時に直接連絡が来て会うくらいです。  もちろん何度かお会いはしています。この家は5年ほど空き家だったこともあって、屋根裏部分にスズメバチの巣ができていました。巣は業者さんに頼んで駆除してもらいましたが、「天井の穴は大家さん側が塞いでくださいね」とのことで、修理の際に借り主のご家族と顔を合わせることになりました。  訪れた際、当然なのですが自分がリフォームした物件にちゃんと人が住んでいました。家具があって生活感もあるし、お子さんはプリキュアのアニメを見ながらおもちゃで遊んでいる。壁なんて僕がペンキを塗ってはみ出してるのに文句も言わないんだなぁと、なんだか不思議な感覚でした。  普段は何も言ってこなかったんですが、僕が行ったときに「ここを修繕してほしい」とか、「電子ピアノを置いても床は大丈夫?」などとちょっとしたやりとりもあります。そういう話をしていて、僕も大家になったんだなと感じたりもしました。  現在は所有する室数も多くなったのでほとんど管理会社さんに任せていますが、こういった借り主さんとのちょっとした交流もいい経験になっています。まあ連絡があるのはスズメバチの巣の件のようにだいたいがトラブルなので、電話やショートメールが来るとビクビクしてしまうんですけどね(笑)。 構成/日刊SPA!取材班
福岡県北九州を中心に築古戸建てやアパートを所有する不動産投資家。中卒で食品加工工場で働いていたが、20代で不動産投資を開始。有望な築古物件を見定め、最低限のDIYによって低コストで高利回りの物件へと変貌させて現在は総資産1億円超、年間不動産収入約4600万円を稼いでいる。公式LINE「DIYみわ塾
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