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スピードワゴン小沢の“独特な死生観”「死んだら、全員俺のことを忘れてほしい」

家には「5000冊の本」がある

小沢一敬――それを聞いて、井上陽水さんが「何か作るなんてとっても自然ではないですから」みたいなことをおっしゃっていたのを思い出しました。 小沢:そうね、今日ちょうど「傘がない」(1972年に発売された井上陽水さんの名曲)しね(苦笑)。 ――たしかに今(取材は7月19日)、雨降ってないですしね(笑)。漫画好きとしても有名ですが、普段はkindleで読まれているんですか? 小沢:Kindleも紙も。でも、Kindleのほうが量入るからね。今Kindle Paperwhiteが2個あって、白いのに4000冊ぐらいあって、黒いのに3000冊ぐらい入ってる。それと家にも5000冊ぐらいあるよ。 ――ご自宅に5000冊の本があるんですか!? 小沢:漫画だけじゃなく、小説とかを合わせて5000冊。もしかしたら、もうちょいあるかもしれない。引っ越すときに600冊ぐらい捨てちゃったけどね。友だちがきて「読みたい」って言ったら、「持って帰って」って言って。 もう、むしろ減らしたいのよ。3部屋あるんだけど、どの部屋も壁1面並べてて。あと廊下に、本しか入ってないクローゼットがある。

「自堕落ですね」って言われたい

――すごいですね……。なぜそこまで貪欲なんですか? 小沢:だから、貪欲とかじゃないのよ(苦笑)。「すごい勉強されてますね」とか言う人いるけど、勉強ってマジしてないの。ただ、好きなことしてるだけ。よく俺みたいな世代の芸人にさ、「若い頃苦労したと思いますけど……」とかって言う人いるじゃん。でも、誰も若いときって苦労だと思ってないのよ。みんな好きでやってるし。 漫画とか映画とか見るのも、勉強のためにやってるんじゃなくて、趣味なんだもんそれが。これは本当に褒められるようなことじゃなくて、「自堕落ですね」って言われたい(笑)。「ずっと漫画読んで、映画観て、自堕落な人」って。そう言われたほうがよっぽどいいよ。
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映画や小説を作りたい欲求はまったくない「漫才は気楽でいい」
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フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中
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