更新日:2023年11月22日 16:58
スポーツ

元ガールズ女王が語る「競輪選手時代の過酷な練習」。‟足が太いだけでは勝てない”理由

競輪は真っ直ぐ走らないと不利になる

高木真備さん

こちらが高木さんが現役時代に使用していた、滑るボードに自転車のハンドルを取り付けたお手製のトレーニング器具。足をスライドさせて前後に動かして、それを上半身で支える……といったトレーニングをしていたとのこと

 体幹やトレーニング方法などの話を聞いたうえで現役時代の高木さんのレース映像をみると、デビューした年とグランプリ優勝時の走りでは、明らかな変化が見受けられた。デビュー時の走りは、ハンドルが小刻みに揺れながら走っているように見えるが、デビューから2年後の2016年あたりの映像では、キレイに真っ直ぐ走っているのがわかる。その点は、本人も改善しようと心がけていたようだ。 「学生時代にハンドボールやっていたこともあって、腕の力だけをみたらそれなりにありました。でも体幹が壊滅的にないから、全力で自転車を漕ぐとハンドルに力が加わってしまって、小刻みに震えてしまっていたんです。震えてしまうことで、若干ではありますが蛇行していることになるので、真っ直ぐ走らないと不利になってしまいます

高木隆弘選手の教えで「真っ直ぐ走れるようになりました」

 そして、その悩みを改善してくれたのが、師匠的存在となった高木隆弘選手だったという。 「なかなか直すのが難しくて悩んでいたのですが……。それを直してくれたのが、いつも練習をみてもらっていた高木隆弘さんだったんです。体幹トレーニングと、自転車の乗り方を教えてもらったことで真っ直ぐ走れるようになりました。自分でも直らないものだと思っていたので、真っ直ぐ走れるようになったときは感動しましたね」
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飛躍のきっかけになったタイミング
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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