更新日:2023年11月22日 16:58
スポーツ

元ガールズ女王が語る「競輪選手時代の過酷な練習」。‟足が太いだけでは勝てない”理由

飛躍のきっかけとなったタイミング

高木真備さん

いつも練習を指導してもらっていた高木隆弘選手とのツーショット

 デビュー1年目の高木さんは決勝にも乗れないことがあったが、「この先に力をつけるため」と思い、どのレースでも先行をしていたようだ。ただ、先行を続けるだけでは、劇的には良くなっていなかったようで、“積み上げてきたことと教えてもらったことのマッチ”こそが飛躍のきっかけだったという。 「私はデビューから1~2年目の頃はガムシャラに先行していたんです。『レースでの先行がどんな練習よりも練習になるから、強くなるための近道だぞ』と言われていました。それを続けていれば強くなると信じていて、ちょっとずつは良くなっていたんですけど、劇的には良くなっていなくて……。そこで練習方法だったりセッティングだったりを教えてくれる方に出会い、その次の年で最多勝になることができたんです。そのくらい飛躍できたのは、高木隆弘さんに教えてもらうだけでもダメだったと思うし、自分なりにガムシャラにやり続けてるだけでもダメだったと思うから、やってきたことと教えてもらったことがマッチしたことで上手くいったと思います

若手ガールズ選手に注目

 高木さんは最後に、「若手の頃はいろんな先輩方からいろんなアドバイスをもらうと思いますが、そのなかで信じられる存在の人からのアドバイスをしっかり受け入れて、そこで学んだことを続けることが、また一段と強くなれるかの分かれ道かなと思います」と、若手ガールズ選手へエールを送った。  競輪は、知れば知るほど人間模様が垣間見える。師匠と弟子、同期のライバル、ベテランと新人など、人間関係に注目してみれば、より一層“競輪”を楽しめること間違いないだろう。 取材・文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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