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元女王が語る男子競輪との違い。ガールズケイリンの魅力と注目のガールズ選手も紹介

 ガールズケイリンの人気筆頭格として、1つの時代を牽引してきた高木真備さんに、競輪にまつわる話を語っていただく連載企画。高木さんは一昨年の末に開催された「オッズパーク杯 ガールズケイリングランプリ2021」で見事に優勝。年間賞金女王の称号を獲得し、「やり切った!」という気持ちで昨年5月に選手を引退。現在は保護犬・保護猫活動を行っている。

元選手が語る「ガールズケイリンの魅力」とは

高木真備さん

元ガールズケイリン選手の高木真備さん 
提供:公益財団法人JKA(以下同)

 そんな高木さんに元ガールズケイリン選手としての様々な裏話を聞いていく当連載企画。10回目となる今回は「ガールズケイリンの魅力」について聞いてみた。  女性選手による競輪は、1949年からの15年間「女子競輪」として存在していたが、人気の低迷などを理由に廃止。そして2012年7月、48年ぶりに「ガールズケイリン」として復活を遂げ、今年7月に12年目を迎えた。  競輪は他のスポーツから転向してくる選手が多いことでも知られ、男子選手のなかにはプロ野球選手やJリーガーを引退後に競輪を始めた選手もいる。  高木さんも高校時代はハンドボール部に所属し、部活動を引退後に競輪選手になるための道を歩み始めた。

選手になる前に感じた「ガールズケイリン」の魅力

 ガールズケイリン選手になる以前は、競輪という競技をどのように見ていたのだろうか。まずは、ガールズケイリンを始めたきっかけを聞いた。 「ハンドボールは高校で終わりにすると決めていたので、そこから新たなスポーツを始めることを考えていました。ただ『スポーツをやるからには1番になりたい』と思っていたので、高校卒業後から始めてもトップを取れる可能性がある競技を探していまして……。そんななか、たまたま母がテレビでガールズケイリンの特集番組を観たことをきっかけに、競輪は他競技から転向してくる選手が多いことを知りました。そこで、ハンドボールから転向する私でもトップになれる可能性を感じたので、始めてみることにしたんです」  世の中には多くのスポーツがあるが、たしかにトッププレイヤーは幼少期からそのスポーツをやっているケースがほとんどだろう。自転車競技が未経験でも競輪学校を受けることができ、さまざまなスポーツから転向してきた選手が多いことは、スポーツの転向を考えている若者に伝えたい“競輪の魅力”なのかもしれない。もちろんスポーツをやっていたからとはいえ、競輪学校に入ることも、そのなかで生き残り、トップになることも並大抵のことではないが……。
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元選手が語る「ガールズケイリンのココが面白い!」
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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