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父娘コンビ・完熟フレッシュの今…「反抗期でも、やめようとは思わなかった」

成長してウケなくなり、新たな漫才へ

完熟フレッシュ――結成当初はレイラさんの「生まれてくる家、間違えたー!」というフレーズや強烈なダメ出しが特徴だったように思います。それが最近では、お二人で声を合わせてツッコむ漫才に変わったのはなぜですか? 57 CRAZY:ほかのご家庭がどうかはわからないですけど、比較的異性の親子関係では仲がいいほうだと思うんですよ。だったら仲いいほうを出していったほうがいいのかなと思って。なんかちょっとほっこりするような感じというか。 というのも、娘が成長していくなかで、今までやってたことがウケなくなったってことがあったんですよ。「子どもだから成立してた」って部分に気付いたのがけっこう大きかったですね。

“完熟フレッシュならでは”のネタ作り

完熟フレッシュ――レイラさんがいくつぐらいからウケなくなったんですか? レイラ:高校生の頃ですね。番組の受験密着企画があって高校生になるってデカデカと認知されちゃったのもあったから、それも含めてだと思います。 57 CRAZY:普通のライブとかだったら、新ネタをおろすから「こういうの今ウケないのか」っていうのはあったんです。 ただ、営業とかってやっぱ自分たちのテッパンネタというか、お客さんが「見たことあるよ」みたいなネタをやったほうがウケるじゃないですか。それが、だんだんウケなくなったんですよね。同じお客さんが見てるわけでもないのに。 そしたらライブのダメ出しとかで、「ちょっとキツく見えちゃうから」みたいに言われたりもしたんですよね。 ――そこから、どんな流れで今の形になっていったんですか? 57 CRAZY:僕はネタの練習するのがすごく好きで。というか、やらなきゃ不安になるタイプなんですよ。けど、娘は練習嫌い。しかも反抗期を迎えて、こっちが「もう1回やろうか」って言うと、だんだん拗ねてくる(苦笑)。 そういうときに、もう娘はネタが頭に入ってるから、わざとふざけてこっちが言うセリフに合わせてきたんですよね。それがきっかけで、「セリフ合わせるの面白いな」と思って。「じゃ、これちょっとずつ増やそうか」ってことで今の感じになったんです。 <取材・文/鈴木旭 撮影/星亘>
フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中
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