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ピン芸人・ほいけんた(58歳)“さんまの声まね”に16年間。東京生まれで関西弁を習得する苦闘

バルーンアートの本が番組の影響で“復活”

――そのスタンスを継続して「良かったな」と感じることがあれば聞かせてください。 ほい:例えば以前バルーンアートの本を6冊出して全部絶版になってたんですけど、『鬼レンチャン』の影響で今年また2冊復活して(笑)。だから、人生って無駄なことないなと思いますね。  実は、ものまねってそんな熱入れてなかったんですよ。カラオケに行ったときにふざけるぐらいで。ただ、オーディションに歌まねで行ったら、なぜか歌よりもさんまさんの顔がウケちゃって。それで「しゃべれ」って言われて、しゃべったらレギュラーになって、やってるうちに“ものまねタレント”っていう枠に入っちゃった。  もともとお笑いタレント、バラエティアーティストみたいな感じでやってたのに、世間がものまねタレントとして見るようになったから、それを機にイチから歌まねをやり直したの。「ショーで歌をやらなきゃ」と思ってからは、すっごいアホみたいにカラオケ行って練習したりとかね。結局のところ、そういうことが全部生かされてカラオケ番組とか『鬼レンチャン』につながったんです。

多彩な活動経て「人生って無駄なことない」

ほいけんたほい:子どもの頃に習ったピアノだって、自分から「やりたい」ってやったわけじゃないですから。3、4歳なので、親がやらせてたんです。ただ、その1年とか1年半後に勝手に親が離婚してピアノやめざるを得なくなって(苦笑)。でも、その代わり中学2年になってから「絶対音感があるんだ」と気付けた。だから、全部無駄じゃないんですよね。  マジックにしても、30年ぐらい前にプリンセス天功さんのところで一時期修行させていただいたことがあって。そこを辞めてからお会いすることもなかったんですけど、番組で名前を出すと天功さんのところから快くお写真を提供していただいたりもしてる。  僕がテレビに出て、またいろんな人とつながったりできるっていう意味でもいろんなことをやって良かったなと思いますね。
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「今起きている出来事」に対する不安も
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フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中
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