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声優アイドルi☆Risが11年目の今だから伝えられるメッセージ

 5人組声優アイドルユニット「i☆Ris」。昨年10周年イヤーを見事に駆け抜けた彼女たちが、8月23日に23枚目となるシングル「Let you know!/あっぱれ!馬鹿騒ぎ」をリリース。「声優アイドルだからこそ出せる、個性ある表現」「11年目を迎えた私達らしい楽曲」と自信を滲ませる今作について、山北早紀、芹澤優、若井友希の3人にその魅力を語ってもらった。
i☆Ris 23rdシングル「Let you know!/あっぱれ!馬鹿騒ぎ」

左から、芹澤優、若井友希、山北早紀

昔から憧れていたヒャダインによる楽曲提供

――「Let you know!」はAdoの『踊』の作曲編曲を手掛けたTeddyLoid、「あっぱれ!馬鹿騒ぎ」はヒャダインと、両作とも豪華クリエイター陣とのコラボでした。まず、聞き所、みどころを教えてください。 若井 昔からずっとヒャダインさんに楽曲提供してほしいと思ってたんです。ももクロさんも大好きだったし、でんぱ組.incさんも、ああいう曲羨ましいなってずっと思ってて。曲の展開や転調がたくさんある、聞いたら「これはヒャダインさんだ」ってすぐわかる曲を私達も歌ってみたかったので、ついに叶ったって感じです。いろんなアイドルがヒャダインさんの曲を歌ってきたけど、声優アイドルだからこそ出せる、個性ある表現の「あっぱれ!馬鹿騒ぎ」をぜひ聞いてほしいです。 山北 私はまず何も深いことを考えず、ジャケットを見て、このシングルを再生してほしいと思ってます。お、歌うまいじゃん。ビジュもいいじゃん、こんなグループ、日本にいたんだ、みたいな。「Let you know!」の次に「あっぱれ!馬鹿騒ぎ」を聞いて、え、これ同じ人達の歌なの!? と驚く。写真を見ながら、この人たち、こんなふざけた歌も歌うのか〜って振り幅を感じてほしいですね。

「一緒に頑張ろう」から「ついて来いよ!」に

――「Let you know!」の歌詞は抽象度が高く、聞く人によって読み取り方が変わると思います。個人的には、キャリアとスキルを積み上げ、10周年を超えてなおかっこよさを貫いていくi☆Risのいまを描いているように感じましたが、みなさんはどのような解釈で歌っていたのか、教えてください。
i☆Ris 23rdシングル「Let you know!/あっぱれ!馬鹿騒ぎ」

芹澤優

芹澤 みんなで曲のイメージを共有することはなくて、それぞれでレコーディングをするんですけど。私は、“私の歌”だと思って歌いましたね。〈他人が決める価値も 磨き上がれば勝ちよ〉って言葉、芹澤優ちゃんが言いそうだなって。 ――「今のセリコがいちばんかわいい」というフレーズと重なりますよね。 芹澤 そうそう。私っぽいところを当ててくれたのかな。歌い方のニュアンスはいろいろ込めてるけど、気持ち的にはなにも作らずに、そのままの自分で歌いました。 山北 私も似たような感じで、何も考えず、自然に歌いました。昔のi☆Risの曲だともっとメロディラインもカチッと決まってて、歌詞も全力で頑張る!って感じが多かったと思うんですけど。この曲って、歌詞は強気だけど、メロディラインはけっこう余裕があるというか抜け感があって、抜くことを覚えた11年目のi☆Risちゃんって感じが出てる。メロディと歌詞がうまい具合にマッチしてると思います。 若井 私が最初に歌詞を見たときは、“自身に満ち溢れてる女”だと思ったけど、自分が自信を持ってる人であるべきとは思わなかったかな。〈Do you wanna ×3 どーする〉とかの部分は、最近聞いてくれるようになった若い女の子層に向けて、「i☆Risちゃんたちが自信持って歌ってるから、自分も頑張ろう」って思ってもらえるような応援ソングになったらいいなと思ってます。これまではキラキラしてて一緒に頑張ろうよって曲が多かったけど、今回は「ついて来いよ!」って提示しているようなイメージですね。 芹澤 「Let you know!」はラップパートもあり、クールなテイストかつ、友希ちゃんが言うみたいな「ついてきて!」って強さのある曲だけど、それが強がりじゃなくて、自然にできてると思うんです。11年やってきて説得力が出てきたのかな。
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冷やしきゅうり以外の記憶がない夏祭りの思い出
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