更新日:2024年03月22日 15:54
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虫が湧くゴミ屋敷、2年半伸ばした爪…40代引きこもり男性の苦しみ「ずっと自分なりに、もがき続けてきました」

“弱者”にのしかかるコミュニケーション重視

新型[弱者男性]の肖像今回、週刊SPA!が日本人の平均年収である450万円以下で「自分を弱者男性だと思うか」を20~60代の男性3800人にアンケートしたところ約3割が認める形に。そこから500人を抽出すると、その平均年収は236万円と過酷な経済状況が浮き彫りになった。 「Q.あなたが『弱者』という状況に陥った原因は何だと思いますか?」の問いでは、35.2%の男性が「コミュニケーションが苦手だった」ことを挙げ最多となった。 これについて臨床心理士の濱田智崇氏は「現代ではコミュニケーション能力が過剰に重要視されている風潮がある。もっと多様でいいはずなのに基準となる物差しが少ない」と分析する。

ネットにおいてもコミュニケーションスキルが必須に

ほかにも、SNSをはじめとしたスマート化が進んだことで、批評家の杉田俊介氏は「現代は対面だけでなく、ネットにおいてもコミュニケーションスキルが必須になった。うつ病や依存症の問題もそことは切り離せません」と警鐘を鳴らす。 ライターのトイアンナ氏も「女性は職業が異なっていても愚痴や弱みを分かち合えることが多い。一方で男性同士のシーンでは弱みを話すと“仕事に耐えられない”、“重要な仕事を任せられない”と判断されるなどデメリットに繫がりやすい」と、男性社会ならではの生きづらさを指摘する。 コミュニケーションスキルに続く理由を見ていくと、「給料が少ない会社に入った」「勉強をしなかった」など、自分の選択を過ちとする自責的な回答が目立つ結果となった。
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