仕事

先に名刺交換する「新入社員」を上司が一喝!“驚きの言い訳”で辞めていくまで

叱責されたSは1日無言で過ごした

「上司は僕が入社してから3年以上一度も怒ったことなどなく、不平や不満も漏らさず温和でデキた、尊敬に値する人です。自由奔放に振る舞って迷惑ばかりかけてくるSにも、皆と同じよう平等に接していた上司が、本気で怒った瞬間でした」  それは、Sの入社から半年以上が経ち、3人で営業先をまわるようになって3か月以上が経ったときのこと。社内でも「リスペクトすべき人」と崇められていた上司からの叱責を受け、Sもさすがにその日一日は無言で過ごした。 「ようやくこれで改心するのではないかと期待しましたが、現実はそれほど甘くはなかったです。自分を叱った上司よりも上の立場の人に泣きつき、上司のことをさんざん悪く言い、辞表を提出して辞めてしまいました」

叱った上司の言い分を聞くと

名刺交換

※画像はイメージです

 その後、上司に「あんなヤツを注意したばっかりに、上の人に悪口まで言われて、割に合わないですね」と同情の言葉をかけたところ、「できればみんなで楽しく働きたいと思っていたから残念だけど、きちんと本音や想いを伝えられたので、後悔はしていない」との返答。 「さらには『職場の人たちは、本人に注意せず陰口しか言わない。でも、それでは何が悪いのか本人は気づけないまま疎外されることになる。俺たち先輩が、そういった職場環境を作ってはいけないと思った』という回答もあり、やっぱり思いやりのある人だと思いました」  また、「聞く耳を持たなければ、上司が自分を想って説教してくれても無意味になるし、自分を改善するチャンスも逃して先で苦労することになるだろう」と続けた平岡さん。成長するためにはアドバイスに耳を傾け、自身の行動をみつめ直すことも大切だといえそうだ。 <TEXT/山内良子>
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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