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優秀な新入社員の女性がスピード退職。会社を見限る決め手となった“まさかの事件”とは

時代が進むにつれ働き方は変わりつつあります。ひと昔前では考えられなかったような光景がオフィスや仕事の現場で見受けられることもしばしばあり、雇用する側の企業も柔軟な対応が求められています。今回は、新しい働き方に応えきれなかった会社のエピソードです
女性 社員

※画像はイメージです(以下同じ)

 都内某所にある、BtoBに特化したソフトウエア開発会社でPMをしている都筑さん(仮名・39歳)の部署に、とんでもなくハイスペックな女性エンジニアが入社したそうです。

入社したハイスペック社員

「彼女は、元大手電機メーカー出身で外部取締役のTさんの紹介で入社してきました。前々から社内ではうわさになっていたんですが、学生時代にはアメリカの宇宙開発プロジェクトにも参加していたそうなんです。ウチには優秀な社員がたくさんいますが、彼女は会社設立以来の逸材と言ってもいいと思います」  彼女の名前はEさん(23歳)。都築さんが少し興奮気味で話すように、入社後の評判もとてもよく、仕事のスキルはもちろんのこと、スタッフとのコミュニケーション能力も高く社内にもすぐに溶け込んだようです。 「その後の飲み会でEさんから聞いたのですが、実は帰国子女らしく、中学・高校をアメリカで過ごしていたそうなんです。誰とでも話せるあのキャラクターは、その辺からきているのかもしれません」

帰国子女からの想定外な相談

女性 社員 Eさんが入社したちょうどその頃、都築さんの会社では極秘プロジェクトが始まろうとしていました。 「詳細はお伝えできないんですが、かなりグローバルなプロジェクトが秘密裏に始まっていて、腕試しも込めてEさんにも参加してもらったんです。最初は少し心配だったのですが、すぐにメンバーと打ち解けていて、いつのまにかベテランエンジアたちと一緒に肩を並べて取り組む様子は、正直さすがだなと感動していたんです」  ところが、プロジェクトも順調に進捗していたある日、都築さんは想定外の相談を持ちかけられたといいます。 「自宅の玄関先で生まれたばかりの子猫を保護したので、『ケージに入れて同伴出社を行いたい』と言ってきたんです。あまりにも唐突な内容だったので、とりあえずその場は保留にして後日回答することにしました。そういえば、彼女、履歴書に本当は獣医師になりたかったと書いてあったことを思い出したんです」
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保護猫と出社したい…苦渋の決断は?
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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