お金

老人客の財布からカードと現金を…“美魔女”で評判の女性オーナーが起こした警察沙汰

借り入れが増えて“要注意顧客”に

 ママは貸付時だけでなく集金へ行くたびにコーヒーをすすめてくれ、断ると缶コーヒーやペットボトル飲料など強引に渡してくれた。ある日を境にペットボトルのフタは開封済となり、ベットリと口紅が付いていることもあったが、ママは“気前のいい”フリを継続。 「この前も借入金を増額してもらったばかりなのに、また今日も増額のお願いをしてしまってごめんなさい。返済が苦しいとかではないのよ。ただ、いまがちょっと苦しいだけ。こんな借金、すぐに返済してパーッと返り咲いてやるわ!」  鼻息と意気込みは十分だったが、この日は審査に通らず、増額はできなかった。それだけでなく、他社からの借り入れも相当増えていたため“要注意顧客”となり、次回以降の借り換えも(借金の更新)も難しい状況となってしまう。そのため改善点を再び伝えてみた。

営業スタイルを変えたくないママのこだわり

スナック「常連のお客さんからも、『傷んだメニュー表は変えたほうがいい』『古い店だから、もう少し料金を安くしたほうがいい』『この辺は飲食店が少ないから、軽食だけじゃなく満足感のあるフードメニューを増やしたらどうか』なんてアドバイスをもらうけど、余計なお世話」  そう言って、聞く耳を持たない。けれど、人のアドバイスに耳を傾けず、店内や厨房の清潔感がない店は、廃れたり潰れたりする傾向がある。店内のフロアやトイレがピカピカで、メニュー表や卓上の調味料に傷みやベトつき、そして汚れがないことは基本中の基本だ。 「満足感のあるフードメニューを作ろうと思ったらレシピも考えなくちゃいけないし、お客さんが多い時間はバタバタするから1人では絶対に無理。私はこれからも、お客さんとゆっくり会話を楽しみながら営業するスタイルを変えたくないの
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口座から現金を引き出そうとして逮捕
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フリーライター。複数の金融業者に長く勤務。レアで波乱な人生経験を送ってきた

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