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母からの暴力に“愛情を感じた”20代女性の主張…「私と母にしかわからない事情がある」

母に「愛情はあった」とは思うものの…

 高卒時、看護師学校に入学するため、アルバイトで100万円を貯めた。無事に看護師資格を取り、山本氏は現在も医療現場の前線に立つ。それに加えて、「社会的養護」と呼ばれる、何らかの理由で実の親と暮らせない子どもたちを支援する活動にも参加している。  山本氏は、愛情というものの本質をこう捉えている。 「母に愛情があったかといえば、間違いなくあったと思います。ただ、愛情は暴力にさえ化けるのだと私は思っています」  人生が“人並み”から外れたと焦れば、どこかに力みが生じる。本来不要なその力は愛情さえ変質させ、家族を歪める末路に通じてしまうのかもしれない。 <取材・文/黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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