エンタメ

“クセの強い”平手友梨奈とムロツヨシのコメディ演技が融和。笑いながら生き方も考えさせられる

弁護士・平手友梨奈の成長物語も

 本作の主人公は蔵前だが、天野(平手友梨奈)の成長物語でもある。天野は人づき合いが苦手で、猪突猛進で空回りしてしまう性格。法律プラス確定している事柄で、人の裏面を見ない。ところが蔵前との出会いで少しずつ、変わっていく。  過去に平手友梨奈を取材したことがある。デビュー直後で、彼女が14歳のときだ。「なぜ私がセンターに?」という雰囲気が言わなくても伝わり、キラキラと輝くオーラを放ちながらもまだとまどっているようだった。当時から目ヂカラがあり、本作を観ると「大人になったなぁ」と感慨深い。彼女はまだ22歳だが。

昭和のテレビネタが随所に

 蔵前が頻繁に言う、昭和に関するワードも興味深い。昭和世代であればわかるだろうし、今は昭和レトロブーム。若い世代はテレビ離れが進んでいるというが、昭和が好きなら若い世代にも観てもらいたい。テレビを観ないという若者の知り合いがいたら伝えてほしい。忖度なく釘づけになるから! と。  番組の公式HPによれば、視聴率は右肩上がり。第3話<10月27日(金)放送>放送後1週間での無料見逃し配信が210万再生を突破し、第1~3話全てが200万再生超えを記録したとのこと。現在TVer・FODで無料見逃し配信を観られる。  断っておくと、筆者は『うちの弁護士はーー』の回し者ではない。けれど、今からシリーズ化を念願している。スタッフさんに誰も知り合いはいないが、ご検討よろしくお願いいたします。 <文/内埜さくら>
うちの・さくら。フリーインタビュアー、ライター。2004年からフリーライターとして活動開始。これまでのインタビュー人数は3800人以上(対象年齢は12歳から80歳)。俳優、ミュージシャン、芸人など第一線で活躍する著名人やビジネス、医療、経済や一般人まで幅広く取材・執筆。趣味はドラマと映画鑑賞、読書
1
2
おすすめ記事