高田純次(77)が語る、妻との関係「夜8時前には帰らないようにしている」意外なワケ
「適当」と言えばこの方、高田純次さん! 77歳までの1年間を渋々綴った1冊『最後の適当日記(仮)』(ダイヤモンド社)が話題だ。
「オレは嘘が大嫌いなんだけど、平気でついちゃうんだ」「オレは、自分が楽をするためのアイデアは、どんどん湯水の如く湧いてくる」「オレにだって心はあるよ。ないのは、暖かいハートと人を思いやる心」等々、“高田節”が炸裂しまくる本書。「早く取材に来てくれないと死んじゃう…あと20〜30年先に」とのラブコールを受け、ご本人を直撃してきた。
――ご著書では、ご自身の老化について触れていました。数十年後の自分を想像することで、身につまされる人も多かったと思います。
高田純次(以下、高田):みんな同じかもしれないけど、77歳まで生きる気なんてなかったからねえ。老眼で目は見えないし、耳も遠くなってきているから、会話はコミュニケーションの一環じゃなくて、読心用。
他にもいろいろあるよ。トイレから出た後、大と小どっちをしたとか覚えていないし。忘れた名前を1時間後に思い出したりもする。食べたものを思い出せないなんて、頻繁にあるからね。「昨日の夕飯、俺は何を食ったんだっけ?」って。
夢を見たのか現実だったのかが曖昧なときがあるし、家の2階に行って「俺は何をしにきたんだっけ?」なんてしょっちゅうある。風呂場でひっくり返ることもあるし、仕事で「この川なら飛び越えられる!」とチャレンジして、半分ぐらいまでしか飛べずに川ポチャしちゃったり。
――高田さんでも寄る年波には抗えないと。
高田:ただね、俺は老化を受け入れているから。年食うごとに、精力旺盛になったら変でしょ? 77歳で「今日は3人のオネエチャンをやっつけた」とかさ。年齢とともに衰えていくのが普通なんだよ。すべて満足して生きていたら、つまらないよ。人間って、うまいことできているよね。
抗うわけじゃないけど、細胞活性剤の“アプリ”を飲もうと思っているんだけど、どれがいいか選べないし。
――それ、アプリではなくてサプリです(笑)!
高田:そうか、サプリか。家では仕事以外喋らないから、今日は嬉しいなあ。これも仕事のひとつだけど。
――自宅で奥様との会話は?
高田:女房の名前は何だったかな……って、それはNGワードか。本には「水と軽いサラダ油ぐらい」って書いたけど、ほとんど喋らない。俺が「あー」とか「うー」とか言って、食事と風呂のサインを送る感じかな。
家には夜8時前には帰らないようにしているけどね。だって、料理を作るって大変でしょう。無償で作ってくれるなんて、究極のボランティアだよ。
会話はコミュニケーションの一環じゃなくて読心用
女房との関係は「水と軽いサラダ油」
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うちの・さくら。フリーインタビュアー、ライター。2004年からフリーライターとして活動開始。これまでのインタビュー人数は3800人以上(対象年齢は12歳から80歳)。俳優、ミュージシャン、芸人など第一線で活躍する著名人やビジネス、医療、経済や一般人まで幅広く取材・執筆。趣味はドラマと映画鑑賞、読書
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『最後の適当日記(仮)』 世界一日記が似合わない男の 最後の日記? |
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