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「本当に枕営業してくれると思ってる方も…」元生保レディが悩んだ“男性客の勘違い”。ストーカー被害に遭った同僚も

気がつけば生保レディで地獄みた。』(古書みつけ・刊)で、保険業界の闇を明らかにした忍足みかん氏。業界の闇はまだまだ根深いらしい……。 【忍足みかん氏の前回記事を読む】⇒「過酷ノルマに追い詰められる“生保レディ”の壮絶体験。「50人いた知り合いはゼロに…」」はこちらへ
生保レディ

写真はイメージです

ケータイは自前。社用ケータイならではのデメリットも

――お客さんに配る、社名入りのティッシュやカレンダーが自腹なのと、ケータイが自前だと知り、驚愕しました。 忍足みかん(以下、忍足):入社1年目だとグッズはおこぼれに与れるんですけど、勤続年数が長いけど結果が出せない人は、給料分のグッズを購入して自爆営業していました。  ケータイは当時と同じ機種を使っているんですけど、アカウントを作り直そうかどうか迷っています。タイムラインに投稿すると、お客さんが「いいね!」と押してくれたりしますし。既に保険会社は退職しているし、公私混同したくないから一度、必要な人も切って改めようかなと。  今は社用ケータイになったらしいんですけど、メリットとデメリットを天秤にかけるとどうなんでしょう。ケータイ代は浮くもののGPSがついていて全部チェックされる、完全管理下に置かれるらしいです。

男性宅への訪問は防犯ブザーを忍ばせて

――怖っ! 怖いと言えば、男性宅に1人で訪問するのは怖くありませんでしたか。 忍足:募集では正社員と謳っているのに事実は個人事業主だったので、自分の身は自分で守るしかない。護身策としてスーツのポケットに、防犯ブザーを忍ばせて警戒しつつ訪問していました。  女性で保険会社に勤務しているというだけで、枕営業やAVを想起されるのも、イヤで仕方なかった。顧客のごく一部には、本当に枕営業してくれると思ってる方もいました。確かに、バレンタインデーとかチョコレートを手渡して相手を持ち上げたりもするんですけどね。いつもは見た目と中身が真面目一辺倒な先輩なのに、特定の男性顧客宅を訪れるときだけ、シャツの胸元を大きく開いていることを目の当たりにしましたし。私は“女”を売りにはしませんでしたけど、水商売が苦手な人には不向きな職業ですね。  同僚は、ストーカー一歩手前の目に遭っていました。彼女の応対に舞い上がってしまったみたいで、会社へ頻繁にバッグなどのモノを送ってくるんです。基本的に保険会社の職員はお客さんと生活圏が近いので、お子さんを慮って相手の出方を見ながらガードしていました。
気がつけば生保レディで地獄みた。

『気がつけば生保レディで地獄みた。』(古書みつけ・刊)

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元生保レディがオススメする保険商品
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うちの・さくら。フリーインタビュアー、ライター。2004年からフリーライターとして活動開始。これまでのインタビュー人数は3800人以上(対象年齢は12歳から80歳)。俳優、ミュージシャン、芸人など第一線で活躍する著名人やビジネス、医療、経済や一般人まで幅広く取材・執筆。趣味はドラマと映画鑑賞、読書

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