その他ではロードカナロア＆オルフェーヴルを擁する2011年クラシック世代にも注目でしょうか。ロードカナロアはアーモンドアイ、サートゥルナーリアなど短距離馬のイメージもあった父とは異なる中距離の名馬も輩出。また、3冠馬オルフェーヴルはラッキーライラックをはじめ、世界のダート王ウシュバテソーロ、マルシュロレーヌなど、芝ダート問わず成長力のあるワールドクラスの大物を輩出する魅力があります。 　また、最近になり活躍が目立つキズナ、初年度からデアリングタクト＆エフフォーリアが大活躍したエピファネイアはともに2013年のクラシック世代。こちらも今後、ラブリーデイやコパノリッキー、ダノンレジェンド産駒などの活躍次第ではハイレベル世代になる可能性を秘めています。 　いかがだったでしょうか？　今年大活躍の2015年クラシック世代は、他にもリアルスティールがレーベンスティールを輩出するなど成功の兆しを見せているほか、決して多くない産駒の中から重賞戦線に産駒を複数頭送り出しているグレーターロンドン、今年2歳馬がデビューしたシュヴァルグランなども控えています。 　競馬ではしばしば「世代論争」が話題になりますが、その世代が現役時代に活躍するかどうかは前後1～2世代のレベルに大きく左右される面があるため、必ずしもポテンシャルを反映しているとは限りません。実は種牡馬の黄金世代にも注目してみると、真のハイレベル世代が見えてくるのかもしれません。 文／TARO競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』（オーパーツ・パブリッシング）が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』（ガイドワークス）、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』（扶桑社）が発売中。