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90歳超えの祖父が借金200万円の保証人に…「70代老婆の色仕掛け」が極悪すぎる

息子夫婦が見たら「通帳はすっからかん」

 それから数か月後「すみません、私の父Sが金森ヨシ子という女性の保証人をしていませんか?」と、弁護士にも相談している最中だという息子夫婦が来店した。 「父からは、ここの金融会社の名前も出ました。恩給などを貯めていた通帳はすっからかん。父は借金もあり、200万円の保証人もさせられています。挙げ句、彼女は行方不明です」  Sさんが自分名義となっていた土地の権利書を持ち出そうとしたことで、金森さんの存在が発覚。貯金もなくなり、借金の保証人までしていることもわかったと息子夫婦は嘆く。そんな2人に、筆者はこう言った。

両親に頻繁に声かけてみては

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※イメージ写真

申し訳ございません。当店には現在、金森ヨシ子さんという顧客はいませんし、Sさんのことも存じません。お気持ちはお察ししますが、こうなる前にSさんと会話を楽しんだり、出かけたりはしましたか? 寂しいときにやさしくされると、人間は弱いものですよ」  この言葉に、Sさんの息子は「あんたは、詐欺師のような女の肩を持つのか!」と逆上して帰って行った。  元顧客の傾向からしても、高齢者がダマされたり、借金を重ねたりする裏側には“寂しさ”が隠れていることが多々あった。両親を心の中で思いやる気持ちも大切だが、まずは「元気?」「いま、何してる?」と、頻繁に声をかけてみてはいかがだろう。 <TEXT/里羽真門>
フリーライター。複数の金融業者に長く勤務。レアで波乱な人生経験を送ってきた
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