エンタメ

松本人志からのしゃれた褒め言葉に喜ぶ。キングオブコント王者・サルゴリラ、幼なじみの二人で歩んだ40年

解散というより僕ら2人が脱退した

サルゴリラ

ただ楽しいだけで進んできちゃったんですよね(児玉)

──ガッチャはなぜ解散することに? 赤羽:NSCのトーナメントで優勝して首席で卒業して、1年目からルミネtheよしもとでスタートすることになったんですよ。 児玉:ちょっとエリートだったんだよな。でもなんか、僕がだんだん恥ずかしくなってきちゃって。歌を歌いながら登場するんですけど、それがつらくて……いや、もともと僕が考えたんですけど(笑)。だから抜けたいと。 赤羽:それを聞いた僕が、「トモがこう言ってるけど、説得してみるわ」と滝野に伝えたんです。だけど3人で集まったとき、僕は覚えていないんですけど、滝野によれば「僕はトモとやるつもりだから、僕も抜ける」と言ったらしくて(笑)。だから解散というより……。 児玉:そう、僕ら2人が脱退したという形ですね(笑)。 ──赤羽さんとしては、児玉さんが抜けた状態で続ける気はなかった、あくまでも児玉さんと一緒にやりたかったということですね。 赤羽:はい、もちろん。 児玉:解散後、一瞬だけ2人で「トブトリ」というコンビを組んだんですけど、すぐに松橋(周太呂)と3人でジューシーズになりました。

負けん気で面白いことはできない

──「トブトリ」のまま、2人でやっていくのは難しかったですか? 赤羽:僕ら、「このままじゃ難しい」とか、そんなことあまり考えたことがなくて。トブトリではコントをやっていたんですけど、ネタ合わせのときにトモが「ここでもう1人出てきたら面白いな」とよく言っていて、その流れで1人入れようか、と。 児玉:そうですね。あと松橋ともすっごく仲良くて、面白いなと思って。家も近かったし、2人で一緒にバイトもしてたし。なんか、仲いい人を入れちゃう癖があるのかもしれない。 赤羽:よくないな。もうやめてよ、これ以上、仲いいおじさん入れないでよ(笑)? 児玉:2人だけだとちょっと自信なかったというのもあるかもね。 赤羽:そうだね、2人とも引っ込み思案でもあったし。
次のページ
調子がよかったジューシーズも解散に…
1
2
3
4
5
ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

記事一覧へ
おすすめ記事