エンタメ

“コントという青春”キングオブコント2023を振り返る。明かされた「王者サルゴリラ」笑いのルーツ

 ファイナリスト全組が高い評価を受け、「当たり年」の呼び声も高い『キングオブコント2023』、史上最多3036組のエントリーのなかから優勝を果たしたのはサルゴリラ。放送後に公開されたコンテンツを紹介しながら、今大会を今いちど味わいます。
キングオブコント2023

芸人たちから愛されるサルゴリラは、ファイナリスト中最年長(44歳と43歳)のコンビでもあり、エピソードのバリエーションも豊富(イラスト/まつもとりえこ)

 演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆するライターの釣木文恵@troookie)が、ラジオや配信などを紹介しながら振り返り、お笑い好きイラストレーター・まつもとりえこ@riekomatsumoto)がイラストを担当する。

ルームシェア仲間が語る「リビングの怪物」

 芸人は終わらない青春を生きる人たちのことだな、と思うことがある。『キングオブコント2023』チャンピオンのサルゴリラは幼稚園で出会って40年余一緒にいる二人。まさに青春時代をともに過ごした二人がコンビを組み、20年という芸歴を重ね、優勝した姿を見て、やはりずっと続く青春を思った。 『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』(NHKラジオ第1、10/30 21:55までらじる☆らじるにて聞き逃し聴取可能)では、かつてサルゴリラ児玉智洋とルームシェアをしていたピース又吉直樹、パンサー向井慧が、共に過ごした時代の思い出を織り交ぜて喜びを爆発させていた。  同居期間中に芥川賞を受賞した又吉、テレビやラジオに呼ばれていた向井と比べ、仕事のなかった児玉が「僕にはこんなことしかできませんので」とパンツ一丁で踊っていたことを振り返って発せられた、 「リビングの怪物からコントの怪物へ」 は、きっとこの二人からしか出てこない、素敵なキャッチフレーズだ。

反省会で見えた同世代の絆

 今大会の裏でどんなことが起きていたのか、どんな気持ちでいたのかを1組ずつ振り返る『キングオブコント2023 生・大反省会』(U-NEXT)は、臨場感溢れる振り返りが聞けて、大会を見返すのが倍面白くなるコンテンツ。サルゴリラと大会の前説を務めたバイク川崎バイク、同期の2組が無言で拳を突き合わせる様子にはじんとさせられた。  この中でも触れられていたが、ラブレターズとジグザグジギーが共に7年ぶりに決勝の舞台に戻ってきたのも感慨深いできごとだった。叶わなかったものの、2組が「どちらかは決戦まで残ろう」と約束を交わしていたというエピソードもいい。『THE SECOND』第1回大会が成功を納め、『R-1グランプリ』の芸歴制限撤廃が発表された今、こうして芸歴を重ねた人たちが再び返り咲くチャンスが増えるのかもしれない。
次のページ
ラジオで明かされるサルゴリラの笑いのルーツ
1
2
おすすめ記事