2年目も熱い『THE SECOND』。名勝負の分析から時計の位置が変わったことまで、芸人たちの語りが止まらない
結成16年以上の漫才師が1vs1で熱い戦いを繰り広げた『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2024』。2年目を迎えたこの賞レース、振り返る時間も楽しもう。
5月18日にフジテレビで放送された『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2024』。今年で2年目となるこの賞レースは、結成16年以上を条件とする、まさにベテランたちの「セカンドチャンスの場」だ。
ギャロップが優勝を収めた昨年は、ライブシーンでは有名であってもお茶の間にはほとんど知られていない者たちの活躍、人気者であってもネタをテレビでやる機会のないコンビの登場、さらにはマシンガンズの大ブレイクなど、さまざまなトピックとともにお笑いファンにとってはいい思い出として強い印象を残した。
今年、決勝の8組が発表された際には昨年に輪をかけて地味な顔ぶれに心配する声も聞かれたが、やはり名勝負の連続となり、結成19年目のガクテンソクが見事優勝を果たした。そんな『THE SECOND』をまだまだ味わい尽くしたい。
まずはチャンピオンとなったガクテンソクの優勝記者会見(『THE SECOND 2024 優勝記者会見』フジテレビ/Tver 6月1日23:59までの配信)を。
金属バットのウケ方を見て1回戦直前でネタ合わせしていないネタに変えたという裏話から、6分間という“中距離走”の面白さ、昨年の『THE SECOND』でマシンガンズに受けた衝撃、解散危機など、中身の詰まった会見だった。
5月22日に開催されたライブ『オズワルドさんたら、もう!』(配信購入期限5/29 正午)。決勝進出者が決定する前どころか、ベスト32のタイミングで優勝したガクテンソクと準優勝のザ・パンチにオファーをしていた先見の明にまずオズワルド(伊藤俊介、畠中悠)自身が喜び、「金賭けときゃよかった!」と伊藤が叫ぶところからスタート。
ザ・パンチの二人が最終決戦開始2、3秒で負けを確信した話、ガクテンソク・よじょうが優勝決定時にフライングガッツポーズしてしまったことなど、臨場感あるエピソードが続く。予選時にガツガツしていなかったザ・パンチのノーパンチ松尾に対して伊藤が「カッコつけんな!」と喝を入れたエピソードもいい。
畠中による「ルミネ(theよしもと)を主戦場とするザ・パンチ、ガクテンソクと、大宮(ラクーンよしもと劇場)・幕張(よしもと幕張イオンモール劇場)をホームとするタモンズとの違い」論も興味深いものだった(個人的には、ガクテンソクこそ幕張がホーム、とも思うけれど)。
さらに、3組が今後の『THE SECOND』に思いを馳せ、1度にネタ3本消費の厳しさから「毎年出られないようなルールにしては?」という提案が生まれたり、ガクテンソク・奥田修二の「このままでは“6分M-1”になってゆく(評価される漫才が『M-1グランプリ』と変わらないものになっていく)かもしれない」という予想も語られた。
2年目も盛り上がった『THE SECOND』
1位2位を番組に呼んでいたオズワルドの先見の明
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