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倒産が相次ぐパチンコ業界で「パチンコ店店長の平均年収が“630万円”に上がった意外な理由」

今後のパチンコ業界はどうなる?

パチンコ——パチンコ店の労働環境については、今後も良くなっていくと考えてよろしいでしょうか。 竹中氏:設備が更新されていくことで機械トラブルは減り、ホールスタッフの作業効率は上がっています。ここ数年でも変化を感じていますが、より生産性があがるのではないでしょうか。働きやすい環境作りが進み、働く人にとってより良い職場環境に変わっていくと思います。 ——では、パチンコ業界の今後はどうなっていくとお考えですか。 嶌田氏:これは今もいえることですが、パチンコ業界全体でみると二極化が進んでいます。大手企業は更に伸び、中小企業は大手企業の傘下に加わったり、残念ながら閉店、倒産を迎えるいう構図はこのまま続いていくのではないでしょうか。 店舗数が減ってしまうことでネガティブに捉えられがちですが、逆に「厳しい時期を乗り越えた優良企業といわれる企業の割合が増えている」とも言えます。業界を良くしたいという想いを持つ経営者の発信が増えていけば、業界はより良くなっていくはずです。その一端として待遇改善を行う企業も増えていますが、そのような企業が増えることで働く社員の幸福度は更に高まっていくでしょう。   *  *  *  一昔前の「労働時間が長く休みも少ない、ドル箱を運ぶ等肉体労働も多く大変」というイメージから、大幅に改善された現在のパチンコ店における労働環境。このような環境が業界のイメージを高めているのも事実であるため、パチンコ業界で働くことが自慢になるような日も遠くないのかもしれない。 取材協力/株式会社パック・エックス 全国のパチンコホールと求職者の支援を行い、今期で31年目を迎えるパチンコ業界転職支援のパイオニア。嶌田氏、竹中氏、両者とも国家資格キャリアコンサルタントを保有。 取材・文/バリンコン
パチンコ攻略誌の編集を9年間務めた後フリーの編集者へ転身。多数のメディアやメーカー等業界内に広い人脈を持つ。日々取材をこなしながら業界内の情報を収集中
Twitter:barinko
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