焼鳥を“塩から食べる”のが正解とは限らないワケ。「塩かタレ」より大切にするべき要素が
こだわりの焼鳥を、後悔なく、コスパよく、思う存分味わいたい。そう願っている焼鳥好きはいませんか? しかしながら、どうやって食べるのが正解? 注文する順番は? 合わせるお酒は? など、わからないことがどんどん思い浮かんできませんか?そうです、焼鳥の食べ方や作法についてイマイチ自信を持てていない人は少なくないでしょう。ここでは、焼鳥をおいしく味わうために恥ずかしくない基本ルールやコツをご紹介していきたいと思います。
前編では、「おいしいお店選びの基準と基本の食べ方」をお伝えしましたが、後編は、よりおいしく味わうための具体的な極意やコツを5つ紹介します。宮崎の地鶏「みやざき地頭鶏」にこだわる焼鳥専門店「銀座 希鳥」を取り仕切る大澤利博(おおさわとしひろ)大将に、丁寧に教えてもらいました。
まずは食べ方の順番について。とにかくタレよりも塩から食べるのが正解だと信じていませんか? 実は一概にはそういえず、タレの種類よりも部位で判断するのがオススメなんだそう。通常おまかせコースになっている店では、大将が部位に合わせて塩やタレを決めてベストな状態で提供されます。おまかせで食べると間違いはありません。
アラカルトで注文する場合は、はじめにささみや抱き身のような白身串から食べていくようにしましょう。理由は、味の濃いレバーや内臓系を最初に食べてしまうと、白身系の旨味が感じにくくなってしまうから。ちなみに、アラカルトで塩かタレを選ぶ場合は、店のオススメを聞きながらも、自分のその時の気分で決めて問題ないとのこと。
ここからは何を食べるかという話に移りましょう。焼鳥店で必ず食べて欲しいのが、「つくね」。本来焼鳥は食材である鶏をシンプルに味わう食べ物ですが、つくねは料理として作っている貴重な存在。つまり店側としてはこだわりを表現しやすく、お客に是非とも食べて欲しいと願っている串なんだそう。店の個性や実力をチェックするためにも、つくねは必ず堪能するようにしましょう。
①味の濃いレバーや内臓系は、後半に食べる
②個性が出る「つくね」は、絶対に食べるべし
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。
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【取材協力店】
銀座 希鳥
住所:東京都中央区銀座6-4-3 GICROS GINZA GEMS 6F
TEL:03‐5537‐7707
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